三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵

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 このタイトルの言葉を聞いたことがあるだろうか。これは「たとえ平凡な人でも、三人集まって相談すれば、文殊菩薩(知恵の仏様)のようないい知恵が出る」という意味で、”相談することの大切さ”を謳ったことわざだ。私は今日、まさにそんな体験をした。

 今運営しているこのブログ、そして高子屋(学習支援教室)をさらにバージョンアップしたい!そういう思いから、実は『討論クラブ』を立ち上げようと考えている。昨今、話し合い活動は学校の中でも活発に行われていることだろう。学校では“協働的な学び”を推進し、複数人で問題を解決する場を積極的に設定している。そんな活動をする時、友達と話し合うことが必要になってくる。他にも、コミュニケーション力を高めるために朝学習の時間に10分程度会話をする時間を設定したり、クラス会議を学級活動として取り入れたりしているクラスも結構な割合であると聞く。

 私たちが運営しているHT SALONでは、この『討論クラブ』の名の通り、討論つまり“ディベート”をする機会を立ち上げようと考えている。ディベートとは「論点を決めて、立場を明確にして意見を戦わせる話し合い活動」だ。一応“勝つこと”が目の前のゴールだが、「論理的思考」「聞く力」「伝える力」を磨くことを目的としていきたい。

 基本的な流れは、①まずテーマ(お題)が出される。「学校の宿題は必要か」といった二者択一の問いだ。これに対して肯定派と否定派に分かれる。②次に相談タイムを設けて、自分たちの意見をまとめる。③自分たちの意見を主張する。④相手に対して質問や反論をする。⑤最後に質問や反論を受けて、自分たちの意見をまとめる。といった具合だ。それぞれのターンが明確にあり、発言は肯定派・否定派で順番に行い、話している間は話し手を遮らないようにする。自分の意見を主張する場合、論理の構造として「主張→理由→具体例→まとめ」といった流れになる。これを繰り返し訓練することによって、相手に分かりやすく伝える力が育つのである。

 実際に今日、私も入れてスタッフの4人でディベートを行ってみた。テーマは「救急車を呼ぶのは無料(今のまま)か有料か」だ。今はほとんどの自治体で救急車を呼ぶのにお金を取られることはない。しかし、外国ではお金を取るという国も多くある。日本でも、それほど緊急ではないのに無料だからという理由で救急車を呼び救急隊員が困るケースや、本当に必要な人へ迅速な対応ができなくなってしまうケースも実際に起きている社会の現状を考えてのテーマだ。ここでディベートの面白い側面がある。それは「自分の立場を勝手に振り分けられる」という点だ。これは討論ゲームなのだ!もちろん、自分の言いたい方の立場になるという方法もあるが、私は今日、「救急車を呼ぶのは有料がいい」という、本来自分が思っている立場とは反対の立場で主張することになった。

 ここでどんな話し合いになったか詳細を書くことはしないが、やはり“何でもやってみるもんだな”と思った。まず、緊張感が生まれる!今日話し合った4人は本当に普段から仲のよい、気心知れた仲間だ。それでも、自分の主張をする時はドキドキ胸が高鳴るのだ。しかも時間を決めておこなったので、自分の主張できる時間は1分間。相手に質問や反論をするためには、ものすごく集中して話を聞き、相手の主張の弱点や疑問点にどう攻撃をしてやろうかと考える。そして、主張する時に論理的に主張するためには“メモ”が欠かせない。メモと言ってもキーワードくらいなものだが、自分のターンがやってきた時に「あれ?言いたいことって何だったっけ?」となる時間などあってはいけない!実際にやってみた感想は「難しいーっ!」と「面白ーいっ!」だった。

 ディベートの後、今後どのように討論クラブを運営できるか考え、お互いに知恵を出し合った。このタイトル通り、1人の考える意見を「1」とした時、4人で話すと「1+1+1+1=4」ではなく、化学反応が起きたかのように、気付かなかった視点を知らされたことで自分の考えがさらにパワーアップし、「1+1+1+1=8」みたいな、算数ではありえないような状況になる。これは決して大袈裟な話ではなくて、まさに“文殊の知恵”なのだ。話し合い活動の効果は無限大だと確信している!

 今、私(たち)はとてもワクワクしている。討論クラブ、乞うご期待だぜ!!

コメント

  1. おすぎ より:

    「話し合い」による個の力の育成は、現代社会のほぼ全ての課題にアプローチできる、まさに「根っこ」の教育だと思います。
    国権の最高機関である国会の議員ですら話し合う力が弱い人ばかりですから。
    無駄な会議もほとんど「話し合い」ができない(知らない)ことが原因!

    「話し合い力」で未来を作りましょう。

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