話し合いで主役になろう!

学校

 「話し合い」と聞くと、どんなイメージが浮かぶだろうか。楽しい?めんどう?それとも、何を言えばいいかわからないから、あまり好きじゃない?
 たしかに、話し合いって少しむずかしく感じることもあるよね。でも、話し合いは、みんなが考えを出し合って、よりよい答えを見つけていくための大切な時間。そして、そこにいる一人ひとりが発言するその瞬間は「主役」だ。主役というと、ドラマや映画の中で“中心にいる人”を思い浮かべるかもしれない。でも、「話し合いの主役」は、“目立つこと”ではない。大きな声で話すことでも、人を言い負かすことでもない。
「自分の考えをもつこと」
「それをしっかり伝えること」
「相手の話をよく聞くこと」
「ちがう意見にも耳をかたむけること」
これこそが、話し合いの中で主役になるということだ。

 でも、こんなふうに思う人もいるかもしれない。
「どうせ言っても、聞いてもらえないんじゃないか」
「自分の意見はヘンかもしれない」
「なんとなく、まわりの空気に合わせた方が楽だな」
 たしかに、まわりとちがう意見を言うのは勇気がいる。でも、どんな意見にも「そう考えた理由」があるはず。その理由を言葉にすることで、みんなの考えが深まる。

 たとえば、クラスで「みんなで楽しめるレクリエーションを決めよう」という話し合いがあるとしよう。Aさんは「ドッジボールがいい」と言った。Bさんは「私は苦手だから、クイズ大会の方がいい」と。そこで、Cさんが「どっちの意見もいいね。体を動かすのも楽しいけど、ゆっくり楽しめる遊びも考えてみよう」とまとめた。
 こうしたやりとりの中で、「話し合いの主役」はだれだっただろう?
答えは――「みんな」だ。
 意見を出したAさんも、自分の思いを言ったBさんも、2人の意見をつなげたCさんも、それぞれが話し合いに参加し、よりよいアイデアを見つけようとした。これが「主役になる」ということなのだ。

 話し合いでは、かならずしも「正解」があるわけではない。大切なのは、自分の考えをもって、相手を大事にしながらやりとりすること。そして、みんなでよりよい考えを見つけていこうとする気持ちだ。たとえ自分の意見が通らなかったとしても、それを言葉にしたことには意味がある。その一言が、誰かの考えを広げたり、新しいアイデアのきっかけになったりするからだ。そして何より、自分はこういう考えだということを発信し、お互いを理解することにつながる。

 あなたにもできることがある。
・自分の考えを持つことをおそれない
・わからないときは「わからない」と言ってみる
・意見がちがっても、「そう考えるんだね」と受けとめる
・相手の話のいいところを見つける
 こうしたことを意識するだけで、話し合いはもっと楽しく、もっと深くなる。そして、そんな場を作っていくあなたは、まちがいなく「主役」だと言える。多数決の投票にだけ参加するのはつまらない。もう一つ先のステージへ進もう。

 さあ、次の話し合いが勝負だ。あなたの声が、誰かの心をほんの少しでも動かすことだろう。どんなテーマでもいい。話し合い…しようぜ!

コメント

  1. おすぎ より:

    話し合う「目的」と「手段」を学び、鍛えることで、日本社会はより豊かになると思います!
    学校教育で今まで「空気を読んで周りに合わせる」という能力に特化して鍛えてきた私たちは、話し合いのスキルを磨いてこなかったのかもしれないですね。
    「話し合い」でまず目の前の教育に風穴を開けてやりましょう!

タイトルとURLをコピーしました