地元の魅力を知り尽くせ!

偉人

 おはよう!日曜日の朝、いかがお過ごしかな。「明日から学校が5日間もあるよぉ~」なんてなげきそうな君っ!大切なのはいつも“自分のペース”意識いしきすること。これがSDGsエスディージーズ(“持続可能じぞくかのう”ってことを言いたい時にこれからよく使うと思う)な日々を送るための大切なキーワードだ。自分なりに考えて、自分なりに選択せんたくしていこう。もちろん心を開いて、人とのつながりも忘れずにねっ!

 さて、今日のテーマは地元(自分の住んでいる地域ちいき)の魅力みりょくについて。地元と言われても、人によってそれが自分の小・中学校の区域、市区町村、都道府県と想像そうぞうするスケールはバラバラだし、それはなんでもいい。引っ越したことがある人はどっち?ってなるけどどちらでもいいし、両方りょうほうともでもね。
 今日は私の住んでいる“市町村”の『東海市』の魅力のほんの一部を紹介しよう。自分の住んでいる地域について見識けんしきを深め、その地域に住んでいない人にも、その魅力を紹介することができたら素敵すてきだし、自分の住んでいる所を誇りに感じている友達がいたとしたら、そんな生き方ってとってもさわやかだなって思えるんじゃないかなぁ♪

 私の住んでいる東海市は、愛知県名古屋市の南に隣接りんせつしている。お土産みやげで有名なエビせんべいの「坂角総本舗ばんかくそうほんぽ」の本社やケチャップなどの食品メーカーとして有名なカゴメの創業そうぎょう地としても知られている。その他にも「愛知製鋼せいこう」や「日本製鐵せいてつ」、「大同特殊鋼だいどうとくしゅこう」の工場があり、“鉄のまち”として愛知県ではそこそこ有名だ。そして、この少子化が進む日本において、”人口が増えている”市である。その背景には、先ほどせた大企業がいることから、法人税(厳密げんみつには法人住民税と法人事業税)により市の財政が潤沢じゅんたくであり、「子育てするなら東海市」を合言葉に、子育て世代に手厚てあつ行政ぎょうせいサービスを進めている(私も現在、子育て世代としてその恩恵おんけいを大いに受けている)。名古屋市と隣接していることや、太田川駅という主要しゅよう駅があることも、さまざまな土地へのアクセスが良いという利点になっている。

 そんな(わりと)魅力あふれる東海市だが、もし君が東海市にり立ったとしたら、少し変わった男の子のキャラクターに出会うはず。その名は『へいしゅうくん』。「あぁ町興しのためにあるゆるキャラね」と言われそうなのだが、「ね〇~る君」や「〇まモン」とはちがい、がっつり歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターである。みんなは「細井平洲ほそいへいしゅう」という人物を知っているだろうか。正直、この東海市の南に隣接する知多市ちたしで育った私も、東海市の小学校で教員として勤めるまでまったく知らなかったので、愛知県内でも東海市に住んでいる人以外で知っている人は多くないのかもしれない。ましてや、愛知県外となると…山形県米沢よねざわ市の人なら知っているのだろうけど…、というところである。東海市と米沢市は姉妹都市として提携ていけいしている。では、その提携の理由となっている細井平洲という人物の話を。

 細井平洲は、江戸時代の1728年(享保13年)に尾張国おわりのくに知多郡ちたぐん平島村ひらしまむら(今の東海市)に生まれた。少年の頃はとても活発な子だったらしく、観音寺かんのんじの寺子屋では、和尚おしょうに生意気を言い、よく注意されていたというエピソードもある(歴史に名を残す人はわりとヤンチャな子が多いのは気のせいではなさそう)。その後、勉強にのめり込み、「学問を通して世の中をよりよくしたい」と思うようになり、長崎に遊学したり、江戸で私塾を開いたりした。学者そして儒者として尾張藩から教えを請われ、自らの教えを広めるために新たに学校を開くなど、その名声を高めていった。細井平洲が有名になった一番の理由は、やはり江戸時代の名君として、アメリカ大統領ジョン・F・ケネディに“日本で最も尊敬する政治家”として名前を挙げられた米沢藩よねざわはん第9代藩主「上杉鷹山うえすぎようざん」の先生であったことだろう。上杉鷹山については多くの書籍が出ている。日本一貧乏と言われた米沢藩をたった一代で豊かな藩に変えたお殿様とのさま(政治家・改革者)である。自分の国(藩)を治める立場として、人々にきびしい生活をいるのではなく、まず自分から贅沢ぜいたくせずに手本となるという姿を人々に示す、そんな人物である。その上杉鷹山の先生をしていたのが細井平洲である。

 東海市の小学校では「細井平洲」という教科書があり、今も細井平洲の教えは現代の子たちに受け継がれている。どんな教えだったのか見てみよう。それぞれの言葉にどんな意味が込められているのか、自分なりに考えてほしい。

  • “まず親が手本を見せよう”
  • “幼いときから、良い習慣を身に付けさせよう”
  • “人にとって大切なのは譲り合う心である”
  • “先施の心”(人との付き合いでは、まず自分から相手に働きかけるということ)
  • “学思行あいまって良となす”(学びから考え、行動につなげてようやく完結するということ)
  • “勇なるかな、勇なるかな、勇にあらずして何をもって行わんや”(勇気が大切です。勇気がなくて何ができるでしょうか。ということ)

 私は細井平洲先生が東海市の出身であることをほこりに思っている。小学校の先生をしていた時も、常にここに書いた教えを柱に、子どもたちと関わってきた。自分のアイデンティティ(自分が自分であるという認識)を支えている心の在り方でもある。

 今回は、地元の魅力の中でも、「偉人いじん」という分野に特化とっかして話を進めた。きっと、農作物や工業、伝統芸能でんとうげいのう、有名な飲食店など、誇りに思えるものってきっとたくさんある。それを探して調べてみよう。それが“自分”という人間に関わっている、つながっていることがあるのかもしれない。ぜひ、地元への誇りを胸に、過ごしてほしいなと思っている。

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