小田凱人選手、カッコええやん!

生き方

 「ぼくの名前は小田凱人(ときと)。Google Pixelを使っています」このCMのフレーズを聞いたことがある人は多いだろう。そう、プロ車椅子テニスプレーヤーの小田凱人さんが出演しているCMだ。今日はそんな小田凱人さんから、生き方を学んでいこうと思う。

 小田凱人さんは、2006年5月8日、愛知県の一宮市に生まれた。幼い頃から体を動かすのが大好きな活発な少年で、特にサッカーに夢中になっていた。小学校3年生のときには地元のクラブチームに所属し、将来を嘱望されるほどの実力を持っていたと言われている。
 しかし、運命が大きく変わったのは9歳のとき。膝の痛みを訴え病院を訪れたところ、「骨肉腫」という悪性の“骨のがん”が見つかった。がんが進行し選択を迫られる中で、命を守るために手術を受け、左脚の一部を切除するという大きな決断をする。以降、彼の人生は“歩く”ことから“車いすで進む”ことへとシフトしていった。

 失意の中、小田選手は一つの映像に出会うことになる。それは、伝説的な車いすテニス選手・国枝慎吾さんの試合映像だ。「これだっ!」と直感的に感じた小田少年は、手術からわずか1年後の10歳で車いすテニスを始める。すぐに頭角を現し、ジュニア時代には日本中の大会を総なめ。やがて国際大会でも実績を積み、史上最年少でプロの舞台へと駆け上がっていくことになった。

 人柄について、多くの関係者が語るのは「驚くほど自然体な性格」ということ。大舞台でも物怖じせず、失敗を恐れずチャレンジする姿は、まるで彼のテニススタイルそのもの。取材などでの受け答えは常に謙虚で明るく、応援してくれる人たちへの感謝を忘れない。彼の強さの根底にあるのは『自分は弱くてもいい、でも“あきらめない自分”でいたい』という信念だ。苦しいリハビリの時期も、自分と向き合いながら前進してきたからこそ、「どんなに強い相手でも、自分のテニスを出せば戦える」という自信に変わっていった。

 現在は、試合後にサインや記念撮影を求める子どもたちにも笑顔で応じたり、同じように困難に向き合う人へのメッセージを積極的に発信したりするなど、スポーツを超えた「希望の象徴」としての存在感を高めている。小田選手の魅力は、記録よりも「生き方」にある。どんなに厳しい現実に直面しても、前向きに、そして誠実に向き合うその姿勢が、年齢や立場を超えて多くの人の心を打っている。

 1つ、小田凱人さんのエピソードを紹介しよう。
 2020年、小田凱人さんが14歳の時、初めて挑んだ大人の国際大会で、世界のトップ選手たちに完敗した。それまで国内ジュニアでは無敗。圧倒的な強さで注目されていた彼にとって、その敗北は衝撃的だったはず。試合後、関係者たちは「きっと悔しくて泣いているだろう」と思って控室をのぞきに行った。ところが、そこにいたのは笑顔でこう言っている小田凱人さんだった。

「いやー、すごかった!やっぱり世界って、すごいっすね!」

 悔しさよりも、未来へのワクワクが勝っていたのだ。その表情に、まわりの大人たちが逆に驚かされたらしい。敗北を“終わり”とせず、次への“始まり”に変えてしまう——それが、当時14歳の彼のメンタルだった。この出来事が、のちに彼が世界ランキング1位になるまでの土台のひとつになったのは間違いない。
 彼はインタビューでも「負けた試合から一番学べる」と話している。だからこそ、どんなに大きな舞台でも、試合後には「楽しかった!」と笑顔でいられる。それは強がりではなく、心の底から「成長できた自分」を受け止めているからなのだろう。

 「自分は人生を精一杯生きているだろうか?」そう自分に問うた時、「うん、間違いない!」と力強く答えられる人生なら、きっと人と比べたりすることなく自分のやりたいこと、やるべきことに集中することができるはず。小田凱人さんはもともとイケメンで爽やかな外見だが、一番カッコええ部分はその“心”なのだろう。

 自分の人生に集中しよう!精一杯成長しよう!それが一番“カッコええ”生き方なんだと思う♪

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