この頃ニュースを見ると、とても物騒(怖い)なニュースがたくさんあると感じてしまう。今日とり上げたいのは「闇バイト」についてだ。もうみんなも知っているだろうが、改めて言うと「闇バイト」とは、違法なアルバイトや犯罪行為に関わるような仕事のことだ。特にSNSやインターネット上で募集されることが多く、報酬が高いことを強調して若者を誘い込むケースが増えている。これらの仕事は犯罪行為に関与するものが多く、詐欺(人をだます)、窃盗(金品をぬすむ)、違法薬物の運搬など、法律に違反する活動をさせられるリスクが非常に高い。最近では、特殊詐欺グループが若者を「受け子」や「出し子」などとして利用する手口が多く報告されている。
この闇バイトは、警察に見つかってもバイトで募集された人しか捕まらず、闇バイトを募集した人(悪いことを考えた人)は捕まらないという現状だ。悪い言い方をすれば“トカゲの尻尾切り”で“捕まったバイトはそのまま捨てられる”ということになる。履歴が残らないSNSアプリを利用しているのも犯罪がなくならない理由になっている。
私は、この問題についてこう思った。「何で闇バイトに募集する若者が多いのだろう…?」と。「1日2時間で10万円の報酬」って、冷静に考えておかしい。時給5万円。サラリーマンなら1日8時間働いて、平均1~2万円といったところが相場だろう。アルバイトであれば時給は1000円程度。つまり、闇バイトは通常のアルバイトの50倍の報酬を得られることになる。明らかに怪しいし、おかしい…。なのに何でそんな“おいしすぎる話”に引っかかるのだろうか。
私の見解はこうだ。「正しい価値観が備わっていない」ということ尽きる。では、なぜ正しい価値観が備わなかったのだろう。理由を3つ挙げよう。
1つ目は、「努力をしてこなかった」からだ。学校では勉強をする。テストで100点を取るためには、普段の授業をしっかり取り組んだり、宿題をちゃんとやったり、宿題の学習以外にも進んで取り組んだりすることもあるだろう。小学校のテストであってもそれなりに努力が必要で、ましてや中学校のテストなんて、100点を取るのは至難の業だ。どれくらい努力をしたら、どれくらいの結果が返ってくるのか、自分の肌で感じることができる。部活動や習い事でもそうだろう。むしろ、部活動や習い事はある意味残酷で、毎日努力をしても本番でミスをしてしまったり、ミスをしなくても誰かに負けたりすることなんてよくある。「努力をしても結果を得られないこともあるんだ」ということすら学べる(ちなみに、努力をして得られたことは必ずあるしその努力は決して無駄ではないから。期待した結果にはならなかったというだけだ)。現実の厳しさ、努力の必要性を知っていれば、価値観は磨かれていくはずだ。お金を稼ぐなんてそんなに甘くはない。
2つ目は「自分を分かってない」からだ。学生時代にやるべきことと言えばさまざまあるが、その中でも大切なことが「自分という人間がどんな人間なのか知ること」だと思っている。例えば、リーダー性があるのか、得意な学習や嫌いな学習は何か、初めて会う人とコミュニケーションを取る時にどんなことを心がけているのか、どんな“言葉”を大切にしているのか、今までの人生で一番打ち込んだことは何で何故そんなに打ち込むことができたのか、などなど、挙げればキリがないくらい自分を解体する質問なんてたくさんある。自分という人間を分かっている人は、自分が苦手とすることにも対策ができている。常に自分をアップデートしようと試みている。日頃から自分がどんな人間で、どう生きていきたいのかというビジョンを持つことを意識してほしい。
3つ目は、「閉鎖的な社会で育ってきた」からだ。確かに“正しい価値観”の“正しさ”とは曖昧でつかみにくいものだ。時や場面によってその正しさが変わることもある。いろいろな人と関わることで、“人間”に対する理解も深まる。よい人と関わることも素敵なことだが、「こんな嫌な人もいるのか」「こんな人間の醜い姿もあるのか」と現実を知ることも時には必要だ。いつも同じ人と過ごすと心地よいものだが、心が磨かれにくい側面もある。仲のいい友達といっしょに居続けることは”閉鎖的な社会”にいるかもしれないと自覚する必要がある。学校はいろいろな人がいるから、そこにいろいろな価値観がある。だから学校にいる時に、あまり仲の良くない友達と関わることを逆にチャンスと思えるようになろう。一歩踏み込んで関わると、その人の新たな価値観を発見するだろうし、あなたの心も磨かれる。いい人に会うことばかりが自分のためになるわけではないことを肝に銘じることだ。いろんな人から学ぶんだ。そしてあなたからも積極的に働きかけよう。
自分がおじいちゃん、おばあちゃんになった時に、若者が助けてくれるような世の中だとありがたいと思うだろう。そう考えるなら、今の高齢の方々にも安心して過ごしてほしいと考えるべきだ。日々を一生懸命過ごしながら正しい価値観を手に入れ、物騒な世の中でも堂々と生きていける自分自身をつくっていこう。



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