21世紀になり、教育現場では、「個別最適な学び」と「協働的な学び」という概念が強調されるようになった。これらの考えは、それまでの一斉授業(先生が黒板をつかって、みんなが同じタイミングで同じ内容を学習する授業)を見直すものであり、「個人」と「協力」をハイブリッドさせたよりよい学び方を、今まさに追求しているのである。
「個別最適な学び」とは、学習者一人一人の興味、能力、速度に応じた学習方法でさまざまな問題に取り組むことである。これにより、すべての学習者が“自分のペース”で理解度に合わせた学びを深めることができると考えられている。今、みんなも学校で一人1台のタブレットを使って学習していると思うが、個人で学習アプリを自由に進めていることが当たり前の学校も多いと聞く。
個別学習の良い点はたくさん挙げられるだろう。一つ目は、”学習意欲の向上”だ。学習者の興味や関心を基に学習を進めるので、モチベーションが高まったり、自主的に学習を進めていけることが予想される。二つ目は、”自己調整力の向上”だ。個別学習というのは、自分のペースで長距離走を走っているようなものだ。もちろん速いに越したことはないが、自分で自分の状況を把握し、どうしたらより成果が上がるか考え、その中でさまざまな力が養われることになる。自分で選べるというのは、とても嬉しい事ではないだろうか。過去の教育(授業)では、先生が話すことを全員が同じタイミングで聞き、黒板を正しく写し、先生のタイミングでさまざまな活動(挙手や調べること)が許可されていた。でも今は教科書や副教材に限らず、タブレットなどを活用して自分の学習をデザインすることができるのだ。もちろん学習内容というものがあるので、あまりにも逸脱した学び方はできないかもしれない。でも自ら学ぶ自由があり、そして自分の学びに責任をとる。世の中の常識と同じ環境でとてもいい。
次に「協働的な学び」についてだ。これは、何人かで協力し合いながら学習を進めるスタイルだ。互いに意見を出し合いながら課題を解決したり、新たなアイデアを“創造”したりすることが期待されている。学校でも総合的な学習の時間等でグループ学習やプロジェクト学習をしているだろう。
協働的な学習にも良い点はいくつもある。コミュニケーション力の向上は当然なのでカットして。一つ目は、”多様な視点の獲得”である。同じグループの中に違う考えの友達がいて、その友達の意見を聞くことで、あなたの考えは広がるのである。あなたは今、友達の考えをちゃんと聞いているだろうか?聞く時には“何が自分と違うんだろう”と注目できるといい。自分と違う考えに触れないと、自分自身が磨かれることはないから。だから、自分と違うことを否定的に捉えるのではなく、相手の意見も自分と同じように尊重される必要があるということを心得て聞くことだ。二つ目は、”社会的・感情的なスキルの向上”だ。協働的な学びでは、友達との学びの中で意見を調整する機会が頻発する。そこで得るスキルや協力しながら目標を達成する体験を通して、社会的・感情的に自分を成長させることができる。協働的な学びは、21世紀を生きるみんなにとって大切なスキル(クリティカルシンキング、問題解決、コミュニケーション、コラボレーション)を育成するうえで、非常に効果的であるとされている。今まで当たり前のように流れていた日々の学習を、このブログを通してその“意味・価値”を見出し、前向きに取り組めるといい。
話を宿題(課題)に移す。そもそも学校から出される“宿題”で右往左往してほしくない(混乱してほしくないという意味)。宿題は手段だ。『今の学習を定着させる』という目的に向かって「やったらいいよ」という学校からの提案だ。先に述べた通り、個人の習熟スピードには当然差がある。学校からの宿題が全員にピッタリの課題であるはずがない。なのに「宿題が多い」「やるのが大変」と言っているのは、本当に間抜けな意見だ。もし仮にあなたが宿題をそれほどしなくても学習を完璧に習得できる人だったとしよう。だとしたら宿題を全部やる必要はないので、先生に「全部やらなくても大丈夫です」とあなたの考えを提案したらいいのだ(本当に大丈夫なのにそこを否定してくる先生がいたら、その先生は間抜けだ)。逆に、宿題を丁寧にやっているが、習熟度があまりないあなた。さっきも言ったように、目的は『今の学習を定着させる』こと。宿題をやることではない。せっかく個別最適な学びが推奨されているのだから、自分が学習を定着する方法をそろそろ見つけていかないといかんよね。自分で学びを調整してよい時代なんだからさっ。
“宿題”も“丁寧にやる”のも手段!ゴールを見間違えないようにね♪



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