変化を求める~現状維持は危険~

本の紹介

 政治の世界では、保守派と革新派なんて言い方がある。右翼(右派)や左翼(左派)という言葉は、元々フランス革命期に由来する。当時のフランス国民議会を議長から見て右側に王族派、貴族派などの保守勢力、左側に旧勢力を排除しようとする急進勢力が陣取っていたことからこのように言われる。日本では、天皇を中心とした体制を重んじる考えをもっている団体を右翼団体などと言い、戦後から1970年代の共産主義が日本で広がっていく時期に、その勢力を左翼団体と言っていたことが有名だろう。その時代によって“現状維持派”“現状打破派”を意味するところは違うので、その時々の時代背景も含めて学ぶことは実に難しくもあり、非常に興味深いものだ。あなたは現状維持派?それとも現状打破派?

 あなたは今回紹介する本『チーズはどこへ消えた?』を知っているだろうか。スペンサー・ジョンソン著の世界的ベストセラーである。この本は「自分の望むものを手に入れるためには、環境の変化に対応しなければならない」というメッセージがある。環境の変化に直面した時に、その場にしがみつこうとするか新しい自分を求めようとするか、この2択からとるべき行動を示してくれている本だ。

 登場人物はネズミ2匹と小人(こびと)2人。ある日チーズ(自分たちにとって必要なもの)がたくさんある場所を見つけるのだが、しばらくするとそのチーズがなくなってしまう。ネズミたちはなくなってしまったので、他にチーズがある場所を探しに旅立つが、小人たちは、たくさんチーズがあったのになくなってしまったという現状を受け入れられずにただただ時間だけが過ぎてしまう。その後、小人の中の一人が「チーズを探しに行こう!」と言うのだが、もう一人は現状を受け入れられないことや、もし探しに行ってもチーズが見つからない可能性があることばかり考えて、その場にずっと居座ってしまう。チーズを探しにいったネズミたち、そして小人の一人は新たなチーズを発見することができ、残りの小人がどうなったのかは、読者の想像にお任せ…というような話だ。私はこの本を読んで、2つのことを感じた。

 一つ目は「能力よりも行動力そして、行動のための勇気が大切」ということだ。この話ではネズミの方が人間よりも知能が低い存在として書かれている。しかし、ネズミはすぐに行動に移して、自分たちの目的(チーズ)に辿り着くのだ。実際の世界でもそうだろう。”もともと賢い”などと、人間の中にも能力の差はある。それでも結局は行動に移してナンボの世界だ。あなたの周りにもいることだろう。「あの人は能力が高いけど、行動力がない」「あの人は勇気があるから何でもやりたいことをやって、能力以上の成果を出している」と言った具合に。私の尊敬する江戸時代に生きた地元の偉人、細井平洲先生も言われている。「学思行相まって良となす」学び考え行動することで、はじめて“学んだ”ということになる、と。そして「勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行わんや」勇気が大切なのです。勇気がなくて何を成し遂げることができましょうか、と。一に行動、二に行動、三四も行動、五も行動。つまり、あれこれ考えるより、まず行動だということだ。肝に銘じておこう。

 二つ目は「現状維持の怖さ」である。あなたが学生だとすると、勉強をすることが生活の多くを占めていると思う。あなたの勉強の仕方はどんな感じだろうか。私は特に中学校の時に自分の勉強を見直す機会が多くあった。中学校に進むと、小学校の頃に比べて圧倒的に学習量が増える。ということは、同じ学び方をしていてはとうてい追いつかないのだ。1学期の中間テストで痛い目をみた私は、1学期の期末テストに向けて勉強の仕方を変えた。しかしここで問題が発生した。中学校での勉強のモチベーションと言えば何と言っても「学年順位」だろう。発生した問題というのは、「学び方をアップデートしたのは自分だけではない」ということだ。だから成長はしているにも関わらず、学年順位が良くならなかった。そこで、2学期中間テストに向けて、さらにその学び方を考え自分なりにアップデートした。そして、中1の3学期には自ら志願して塾に入れさせてもらい、そこで出会った友達からよい刺激をもらって、学び方だけでなく“考え方”もアップデートすることができた。

 あなたの心の中は“現状維持派”と“現状打破派”がどんな割合でいるだろうか。現状維持は衰退していくしかないことは歴史が証明している。それなのに、行動しない理由ってある?うぅん…、ないね☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました