オススメの映画から、思いを馳せる

生き方

 今回はお気楽回ということで。私の話に付き合ってください。

 好きな映画を語ると、その人の価値観や人間性がそれなりに見えるものだ。私は高校生の頃よく映画を見たものだが、大学生になってレンタルDVDを借りるようになってから、もっぱら“映画はDVDで”という、映画業界には申し訳ないが(お金を多く落とさなくて)そのようになった。大学生の頃はとても時間があったので、たくさんの映画をDVDで見たものだ。私は同じ映画を2回観るということが嫌いなので、どんなにいい作品だろうと2回観ることはほぼない(トトロとか魔女の宅急便とかは別ね)。そんな私だが唯一2回観た映画がある。それは「天使がくれた時間」という映画(洋画)だ。

 2000年に公開されたドラマ映画で、ニコラス・ケイジとティア・レオー二という俳優が主演。物語は、成功したビジネスマンのジャック(ニコラス・ケイジ)がクリスマス・イブに目覚めると、自分の人生が全く違うものになっていることに気づくところから始まる。昔の恋人ケイト(ティア・レオーニ)と結婚し、二人の子どもと四人で暮らす”普通の家族”の生活を送るジャック。この新しい生活は、ジャックにとって初め混乱と不安をもたらすが、次第に家族の温かさや愛情の大切さを感じるようになっていく。

 元の“成功した独身生活”に戻るか、それとも“愛する家族と一緒に過ごす”かという選択に直面するジャックは、『幸せとは何か?』を見つめ直す。現代社会における“成功”や“幸福”の定義を問い直し、家族の絆と愛の力を描いた素敵な作品だ。

 私が特に好きなのは、この映画自身が“人生の儚さ”を表していると感じたからだ。人生の可能性は何歳になっても存在し続けるし、自分が強く思えばその通りに事が進む(と信じている)。でも、その時その時では“1つの選択”しかできない。ジャックは当時の恋人のケイトと別れる選択をし、その後仕事で大成功を収めた。そしてある年のクリスマス・イブの夢で、ケイトと別れずにそのまま結婚し、家族と幸せな家庭を築くという2つ目の人生を経験する。私たちの人生の選択肢は「想像した分だけある」ことになるが、自分が振り返ることができる“歩いてきた道”は1つだけである。だからこそ人は「もしああしていればどうなっていたのかな…」と思いを馳せる。そんな儚さを味わえる素敵な映画だからぜひオススメしたい。

 ちなみに私は今子どもが2人いて、家族4人で幸せに暮らしている。今の自分は、これまでにさまざまな選択をしてきた結果なのだが、これまでの選択が違っていれば私の人生は今と変わっていたことになる。独身を貫き、ビジネスマンとして大きな成功を収めていたかもしれない(そんなことはないか…)。ただ、もしクリスマス・イブにそんな夢を見たとしても「もう一つの人生でも良かったなぁ」という気持ちになることはないだろう。億万長者になって、贅沢な生活(住む場所や食事、趣味、ファッションなど)を手に入れることも素敵な幸せだが、私に「今のままで良かった」という気持ちにさせるものは“家族の存在”だ。家族という“愛の形”が「これでよかった」と思える理由だ。

 もちろん、人それぞれに価値観は違う。どちらの人生も想像することができる中で、「もう一方のほうがいいや」と思うかどうかはその人次第。「人生これから」というあなたには少し難しいことを言っているかもしれないが、“人と人とのつながり”“家族の愛情”というものは、“かけがえのないもの”だということ改めて言いたい。そんな“かけがえのないもの”とあなたは今、どう向き合っているだろうか?
 人生観を揺さぶられてしまう、そんな”映画の魅力”にぜひ引き込まれてほしい。

 関連した別の話。2005年にリリースされた中島美嘉さんの「桜色舞うころ」という歌を知っている人はいるかな。YouTubeでそのМVを見ることができるが、桜の散る姿と人生のすれ違いや人を思う気持ち、そして人生の儚さを感じる、とっても素敵な映像だ(ぜひ見てみて!)。

 これからも素敵な映画がどんどん世に送り出される。映画は強いメッセージをあなたに訴えかけてくる。映画を観た時に、そのメッセージをキャッチしながら心が揺れ動くと、また一つあなたという人間に“深み”が生まれるのことだろう。
 いろいろなものに影響されながら、自分の人生に胸を張って生きていってほしい。

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