バイオリン、ビオラ、フルート、トランペット、パーカッション…さまざまな種類の楽器が一つの曲を作り出す「オーケストラ」。音楽分野に疎い私だが、長女(7)に「生」の音を聞かせたいという思いで、オーケストラの公演チケットを買ったのは昨年の11月。昨日の1月13日(土)。とうとうその日がやってきた。しかし、まさかの長女がインフルエンザでダウン。結局、次女(1)と二人で行くことになった。
そもそも私の勘違いからこのオーケストラ公演の予約はスタートした。地元で催された「0歳からのワクワクオーケストラ」。私は、“さまざまな年齢(小学生~高校生)の子どもたちによるオーケストラ”の発表を聞くものとばかり思っていた。いわゆる地域にある音楽クラブの発表会の大きいバージョン。わが子にいろいろな世界を見せることで、新しい興味が生まれるといいなという、そんな気持ちがスタートだった。しかし、ふたを開けてみると(と言うか、もともとそのように情報公開されているのだが…)、名古屋フィルハーモニー交響楽団(名フィル)による“ガチ演奏”だった。子どものために開かれているので、時間は演奏とトークを合わせて60分というものだが、演奏は大大大迫力で本当に「すごい!」の一言。60分間きっちり私のお腹の上で眠る次女を眺めながら「家族4人のつもりが、結局ほぼ一人やん…」と思ったのはあったが、とても満足な公演だった。「ジュラシックパーク」のテーマソングやバレエ「眠れる森の美女」のワルツ、魔女の宅急便の「海の見える街」など、知っている曲がほとんどの全7曲。同じ楽器・同じパートの奏者の動きのシンクロも、オーケストラの醍醐味だが、さすが名フィル!一糸乱れぬ演奏は圧巻だった。
3曲目には、主席トランペット奏者の方の独奏そしてプチトークがあった。
その方は中学校に入って、吹奏楽部の部活に入ったことでトランペットと出会ったらしい。しかも、入部するのが1か月くらい遅くて、トランペットともう一つの楽器しか残っておらず、その中からトランペットを選んだらしい。そんなところから始まったトランペット人生が、その後、名フィルの首席奏者になるんだから、人の人生というものは全く先が分からないものだ。
自分が経験したジャンルのプロの世界を見ると、その素晴らしさが身に染みる。私は野球を小学5年生から高校3年生まで続けたが、プロ野球の試合を現地へ見に行くと、一番感じるのが野球選手の「肩の強さ」だ。投げたボールがなかなか落ちずに、力強く伸びていく様子を見て、「あぁ…すごいなぁ」と感じる。キャッチャーというポジションをやっていたので、プロのキャッチャーのボールの取り方(キャッチング)の素晴らしさにも目が行く。きっと今回のオーケストラも、同じ会場で見ていたお客さんの中には、吹奏楽部だった人や、今も現役で楽器を触っている人がかなりの数いたことだろう。そういう人だからこそ感じることができた素晴らしさってたくさんあったんだろうなぁ♪
今あなたがやっている「部活」であったり、「習い事」であったりするものは、自分の人生において最も伸び盛りの時期に打ち込んでいるもので、ひょっとしたらあなたが大人になっても続けていくことかもしれない。その分野の専門性が高くなると、感受性が強くなるから、こうしたプロの世界のパフォーマンスに触れた時に、より深く感動するのだと思う。これはある意味、“頑張ったご褒美”とも言える。
今あなたが頑張って活動していることは、さまざまなものをあなたに与えてくれる。頑張ってできるようになることの喜びや、一緒に活動している友達との友情、努力しても結果が出ないという人生の厳しさ、そして、生涯かけて関わるものとしての代え難い尊さ。青春というあなたにとっての素敵な時に”時間”と”努力”をかけたものを、ぜひ「今も」楽しみつつ活動を続けてほしいと思う。
私は個人的に、「娘とM-1グランプリに出てみたいなぁ」とか、「路上ライブをしてみたいなぁ」なんて勝手に思っている。何で?と理由を聞かれたら、「生の世界でいろいろな経験をしたい」と答えるかな。変な言い方をしたら「失敗したいから」。裏を返せば「身をもって失敗したら、次どうしようかと考えて、その後成長するって知っているから」ということ。やっぱり、頭で、机上であれこれ考えるのも大事だし、計画を立てることは素晴らしい。でも、それで終わっててはもったいない。やっぱり生じゃなきゃ。だって生きて(ライブ)いるんだから(^^)



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