実物を見てナンボ…

生き方

 私のいる地域では、小学生~高校生の夏休みは8月31日で終わる。長かった6週間のお休みもあとわずかだ。以前このブログでも伝えた通り、振り返ると、あなたはどんな夏休みを過ごしただろうか。中学生なら部活や宿題に追われたという人も多いのかもしれない。最近は夏休みの宿題もかなり減ったらしいが…。

 “夏休みだからこそできること”はできたかな。友達と計画を立てて、親を説得するために具体的な計画を伝えて遠出する…そんな思い出があった人もいるのかな?

 私はこの夏休みに、家族旅行で和歌山県に行ってきたが、そのスケジュールの合間にどうしても入れたい観光地があった。それは「川久(かわきゅう)ミュージアム」というホテル内の施設の見学だ。

 元来、バブル時代(1980年代後半~1990年代初期の日本経済が過熱していた超好景気)について興味のある私は、シャッター街になってしまった商店街や、全盛期を過ぎてしまった温泉街などを見て、「人があふれていた時って、どんな様子だったのかなぁ」と思いを巡らせることが大好きだ。日本の経済が『失われた〇〇年』と表されることがあるが、まさにバブルという時代が終わり、日本経済が停滞した期間を表現する時に使う言葉だ。それくらい日本にとって“栄華を極めた時代”だったのかもしれない。

 中学1年生の国語の古典の授業で、「平家物語」という作品に触れる。そこで有名な冒頭の文がある。

祇園精舍ぎおんしょうじゃかねの声、諸行無常しょぎょうむじょうひびきあり。娑羅双樹さらそうじゅの花の色、盛者必衰じょうしゃひっすいことわりをあらわす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もついには滅びぬ、ひとえに風の前のちりに同じ。』

 これは当時、中学生の時に暗記させられたので、今でも滑らかに口から出てくる。簡単に言うと、「平氏の武士たちも、当時はものすごく栄えていたけれどその後衰えていったように、すべての物事は変化するものだ」という意味だ。中学生の時(前回のブログの内容のように)“テストや入試に出るから”という目的で覚えた言葉。しかしこの言葉は、人生を重ねていくにつれ、とても味わいのある言葉になっている。まさに「真理」だなぁと、たびたび実感するのである。国語授業に出てくる内容って、とても面白い。でも、その“旨味成分”はすぐには味わえないものが多く、自分の人生をかけて回収していくことのほうが多い。「だから勉強を頑張れ」と言うつもりもないが、種を植えて花が咲き、実がなり収穫する農作物も、「種植え」や「水やり」が楽しいかと言われたら決してそうではない。でも“頑張ったら後々、自分にとって嬉しいことが待っている”なんてこと、世の中には本当にたくさんある。私は小中学校と真面目に勉強してきたが、今思うのは「勉強してきてよかったなぁ」ということだ。もちろん今も勉強中だが、やっぱり頭の中は若い時が全盛期。脳の中に“記憶の引き出し”があるとしたら、子どもの時に覚えた知識は、本当に滑らかにその記憶を引き出すことができる。だからこそ、今まさに全盛期を生きているみんなには、学校の勉強も含めて、いろいろな学びに貪欲になってほしいと願う。

 さて、脱線したので話を戻そう。そう、その川久ミュージアム。この美術館を知ったのは、ユーチューバーのジョーブログさんの投稿した動画を見たからだ。バブル当時に約400億円というお金を投じてリニューアルされた「ホテル川久」。全ての施設をこだわるため、世界中から多くのデザイナーを呼び集め、まさに豪華絢爛ごうかけんらんという言葉がピッタリのお城。柱の1本が1億円とユーチューブでは紹介されていたので、実際にその実物を見てみると…よく分からなかった(笑)今でもホテルとして営業しているが全室スイートルームで、庶民の私は、残念ながら宿泊客にはなれなかった。でも、いつかどんな施設なのか泊まってみたいなぁと思う(王様のビュッフェというのが有名らしい)。バブルの当時は、このホテルの会員にならないと宿泊することができなかった。しかもその会員になるためには、なんと2000万円が必要!さすがのバブル期でも、そんな超高額な会員権の販売は伸び悩んだようで、客室稼働率は20%にも満たなかったとか。そして、多くの負債を抱え、経営破綻をして、残った資産は別の会社に引き継がれて今の川久に至る。

 ちなみに。バブルの香りを味わうためだけではなく、本当に美術館としての価値があるのがこの川久ミュージアム。2階の通路には有名な画家の横山大観の作品がずらり。それ以外にもシャガール、ダリといった中学校の美術の教科書に載っていた作品がいくつもあるのだ。いくつもあると、「ダリは変なひげをしているだけじゃなくて、本当に変な人だったのだろうなぁ」と感じてしまう。やはり現地に行って、実物を見てこそだ。

 さぁ、いよいよ2学期に入る。いも甘いも(良いことも悪いことも)たくさん学んでいこう。狭い学びにとどまらず、自分の世界を広げていこう。そして「学び」と「体験」をセットにして、を回収することも忘れずに🎵とにかく行動あるのみで。

 次の哀愁トリップは…「長崎県の軍艦島を狙っている。建物の老朽化に伴い、見学ツアーがなくなってしまうかもしれないから急がなくては!

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