このままでいいのか?日本!

時事

 みんなは『日本』という国が、世界の中でどんなポジションにいると感じているだろうか。GDP世界第3位の経済大国?平和を守っている国?情報技術がやや遅れている国?災害が多い国?人によって、見方によって、いろいろな日本が見えてくるよね。

 日本経済に関して言えば、1991年に起きた”バブル崩壊ほうかいから今までの約30年間を『失われた30年』と呼んでいる。1980年代後半からバブルがはじけるまで、日本は世界1位の貿易黒字国として、「Japan as No,1」という本が出版されたり、日本人を「エコノミックアニマル」とやや皮肉ひにくを込めて表現したりするほど、とにかく日本の経済は世界を席巻していた。古い話を持ち出すと、当時『東京23区の地価(土地の値段)で、アメリカ全土を買うことができた』というから、その経済力はハンパではなかったのだろう。ニューヨーク・マンハッタンにある高層ビル群が日本の会社によって買収され、アメリカ人はその勢いに恐怖を感じたという話だ。

 しかし、先のバブル崩壊により、日本は今までに経験したことのない不良債権ふりょうさいけん(回収することが難しいお金)の処理に手間取り、その出来事自体が日本経済にとって大きな“トラウマ”として刻まれ、消極的かつ見通しの足りない政策も含め、日本経済が停滞ていたいすることになった。

 日本という国は、正直豊かな国なのだろうという実感はある。贅沢ぜいたくを求めなければ、最低限生きていくことが可能だからだ。日本は世界的に見ても、社会保障制度(年金や健康保険、生活保護など)が充実している。ただ、こうして失われた30年と言われるには明確な理由がある。

 その国の経済力の指標というのはいくつもある。単純にGDPで比較しては、人口が多い中国やアメリカが大きくなるのは当然だ(だからと言ってGDPはとても大切な経済の指標の一つではある)。よく挙げられるのが、国民一人当たりのGDPだ。世界1位はルクセンブルクで136,701米ドル/年。日本は39,301米ドル/年で、世界27位(2021年 IMF統計)。そして、失われた30年の間に、この数字はほとんど変わっていない。世界では、日本ほどこの「国民一人当たりのGDP」という指標で成長していない国は珍しく、いわゆる“先進国”といわれる欧米を中心としたOECDの国々の中では、日本は成長率で言うと、最下位の位置をさまよっている状態だ。

 別の指標でも見てみよう。「世界の時給」を比較してみようか。2022年のデータによると、最低時給において世界1位はスイスで、時給は2,708円。アメリカは2,232円(第3位)。日本はというと1,041円だ(第18位)。先日、有名なサッカー選手の本田圭佑さんが、「日本のラーメンは安すぎる。これなら2,500円払いたい」といった趣旨しゅしのツイートをして話題になっていた。日本は食べ物が美味しく、治安がよく、人々が優しく、歴史も古く、世界でも指折りの観光立国だ。そして、これは嬉しいことではないのだが、“安い国”だから旅行先としてとても選ばれているのだ。かつて「東京はかなり物価が高い」と世界に言われていた。そんな時代はいつの間にやら過ぎ去り、「物価の安い日本で貧乏旅行をしよう」と言われてしまうほどに日本の立場はおちいっている。

 さて、みんなは私と違い、“失われた”と言われている日本経済が停滞している中でのみ生きてきた。正直、まだまだ「稼ぐ」「支払う」「投資する」などといった経済活動をしていない人からすると、日本が世界的に見て決して経済大国ではないということを実感できないと思うが、これは、まったくもってよい話ではない(海外旅行にとっても行きにくい!)。ずっと日本という国の中で過ごしていく人であっても関係のない話ではない。世界という枠の中で日本の地位というのはとても重要な課題なのだ。それは「資本主義経済」という競争社会の中では当然のことである。

 みんなは今、世の中の情報を何でキャッチしているかな。テレビやスマホからのニュース、新聞や本などからどんどん情報を得て、情報を”最新”にアップデートしていこう。小学5年生の社会科の授業から、日本そして世界の地理や情勢について学んでいく。が、学校の勉強だけでは全然足りない。
 「え?どういうこと?」と疑問に感じたことはすぐに調べていこう。

 ちなみに、私がよく見るテレビ番組「そこまで言って委員会NP」にレギュラー出演されている竹田さんという方がこう言っていた。『紙の新聞はコスパがいい!』と。うん、なるほど。私もそれに賛成を1票投じたい。理由は割愛する。自分で実感してくれるといい。

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