君は読書が好きだろうか?私は好きだ。この夏休みも(私もいつもよりはゆっくり過ごせたので)、わりとたくさんの本を読むことができた。8月で3000ページくらいだろうか。
時を戻して、私が中学校3年生の9月初旬。2学期始めに学年集会で武道場(中学校内の施設)に集まった。おそらく学年主任の先生だったと思うのだが、その先生が「この夏休みに何ページの本を読んだ?」という質問をされた。私は「そんな読んでないよ、受験生だよ。それどころじゃないじゃん。」と心の中でつぶやいた。夏休み中に自分の読んだ本を記録して、ページ数を合計するという課題があった。「〇ページ以上読みなさい」みたいなものではなく、特別な“義務”でもなく、ゆる~い課題だった。私の学年は300人ほどいたのだが、その先生が「500ページ未満」「500~1000ページ」「1000~1500ページ」…と、どんどん聞いていき、自分が当てはまる時に手を挙げる。私はその時、「500ページ未満」の時に他の多くの友達と一緒に手を挙げていた記憶がある。いわゆる“その他大勢”の一人だった。人が少なくなる2000ページ以上。単純に40日の夏休みと考えたら、1日50ページのペース。平均して毎日30分~1時間も読むのは大変だよね。ましてや受験生となるとね。でも、私がこのエピソードを(今から25年ほど前のことを)こうして覚えているのは、自分なりにショックだったからなんだ。先生の質問に1番最後に手を挙げたのは、私もよく知っている友達。すごく近い関係の友達ではないけど、彼は『4600ページ』読んだと言っていた。「え!?マジで?」頭の中で急いでその数を40で割る。単純計算で1日100ページ以上。衝撃的だった。とにかく「あいつスゲーんだぁ!」ってなった。でも残念なことに、その衝撃をもっても、当時はまだ、自分の人生に“読書”を組み込むことができなかった。
読書のきっかけが何かは人それぞれだが、「本読みなよ」と言われただけで読むことなんて決してできない。読書をしたことが自分にとって“イイこと”という実感がなければ、読み始めたとしても決して続かない。私のキッカケは“探偵モノ”。中学校1年生だった当時、流行っていた(今もだけど)「名探偵コナン」と「金田一少年の事件簿」の漫画やアニメが大好きで、その中でも金田一少年の事件簿の“残酷さ”と“淋しさ”が入り混じったあの感じが好きだった。小説があるということを知り、古本屋で300円くらいで買った気がする。初めてまともな小説を読んだので、「字ばっかりで読めるかなぁ…」と思っていたが、逆に自分のペースで自分なりに想像して味わうことの楽しさを感じて、そこから金田一少年の事件簿の他のシリーズや、「シャーロックホームズの冒険」「江戸川乱歩のシリーズ」を読んだ。どれも制覇したわけではなく、興味をもったものを読んだだけではあるけど、自分で想像する世界もいいものだなって思った。
本にも種類がある。大きく分けて2つ。私が今説明した小説(物語)とノンフィクション(作り話ではない現実世界に起きていることを扱ったもの)。一般的に「文庫」と「新書」という言い方をする。どちらもすごく魅力的だ。本を好きな人にどちらをよく読む?と聞いたら、どちらかに偏りがあるのが普通。「物語の世界がとても好き、この作家さんの世界観が好き」などと文庫を読むことが多い人。そして、「物語よりも現実の世界の中で自分の身になることを吸収したい」と新書を読むことが多い人。君はどちらの方が割合として多いだろうか?どちらでもいいし、特にバランスを気にする必要もない。ただ、まだ読書が習慣になってない人へのオススメのベタな本選び方法がある。
【本選び方法】
・文庫と新書を交互に読む。
・とにかく“興味がある”という本を読む。
・たくさん売れている本を選ぶ。(売れる本には本当に理由がある)
情報収集には、ネットでランキングを見たり、SNSで本の紹介をしているものを見たり(個人的にはYouTubeで紹介してくれるチャンネルを登録するのもオススメ)、本屋さんにたくさん通ったりするとイイ。Kindle Unlimitedというサブスク(税込980円/月)では、最新本や人気本は利用できなかったりするけど、多くの名著が好きなだけ読める。Kindle Unlimited内でのランキングなんかもいろいろなサイトで行われているし、非常に使い勝手がいい。これからまたさらに読める本も増え、利用価値が高まることは間違いない。
さて、これは私からの提案なのだが、このタイトル通り、読書を自分の人生に組み込んでみてはどうだろうか?(もう習慣化している人はサラッと流してね)12年間教師をしていた立場からも、一人の子どもだった立場からも、勉強の「予習」というのはよほど高いモチベーションがあるか、塾などの強制力が働かないと続かないよね。瞬間的にやったとしても、単発で終わってしまう。本は(新聞やテレビもそうだけど)、読んでいる“今”が楽しいだけでなく、未来の学習や体験する時に「これなんか知ってる!」とつながるし、学習の予習のように同じことをなぞる訳ではないから、「知ってるからつまらない…」となることもあまりない。だから本は、“今を楽しみ、未来に種をまく”素敵なツールなんだよね。
人生に組み込むためにまずは時間を決める。例えば1日30分。〇時~〇時30分は毎日読書。どの30分に組み込むかは考えてみよう。朝読書もオススメだけど向き不向きはあるね。そして、もう一つ提案したいことがある。その読書の時間は減らさない。中学校の定期テストがあっても、むしゃくしゃした時でも(むしろそんな時には読書アリかも♪)、受験の前日でも。読書をしながらでも入れる中学・高校に行けばいい。“人生を豊かにする”という広い意味で考えた場合、そんなに変な選択でもない気がする。自分の生き方を自分でデザインする時代。本のページは新しい世界への扉。さぁ、開いて飛び立て!



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