みんなは、自分の「夢」や「目標」について考えたことがある? 「将来は何になりたい?」と聞かれても、すぐには答えられないのは別に普通のことだ。でも、夢や目標をもつことは、みんながこれからの人生をどう歩んでいくかに大きな影響を与える、とても大切なこと。夏休みが終わり一週間経って、「さぁ、これからエンジンかけていくぞ!」っていうこの時だからこそ、こんな話をもってきた。
夢をもつことは、地図をもつことに似ている。地図があれば、自分がどこに行きたいのか、そこにたどり着くにはどんな道を進めばいいのかが見えてくる。逆に地図がなければ、どこに向かえばいいのか分からず、人生という長~い道で迷子になってしまうかもしれない。
もちろん、夢は一度決めたからといって変えていけないわけではない。小学生や中学生の今の段階では、「こんなことをやってみたい」「あんなふうになれたらいいな」という気持ちをもつだけでも十分。その小さな思いが、やがて自分の未来をつくっていく種になる。決して無駄にはならない。
大谷翔平選手の高校時代の取り組み
ここで一人の有名なアスリートを例に出そう。アメリカの大リーグで活躍している大谷翔平選手だ。大谷選手は、日本の岩手県にある花巻東高校に通っていた高校生の頃から「将来はメジャーリーガーになる」という大きな夢を抱いていたという。そして、その夢を実現するために取り入れたのが「曼荼羅(まんだら)チャート」という方法だ。
曼荼羅チャートとは、ひとつの大きな目標を真ん中に書き、その周りにその目標を達成するために必要な要素を書き出していくシートのことだ。大谷選手はその曼荼羅チャートの真ん中に「ドラフト1位で8球団から指名される」と書いた。これが彼の大きな夢の姿だったのだ。
そしてその周りに、夢をかなえるために必要な要素を書き入れていく。たとえば「体づくり」「コントロール」「人間性」「運」など。さらに、それぞれの要素を実現するために必要な行動をさらに周りに書いていく。たとえば「体づくり」なら「毎日の食事管理」「体幹トレーニング」「柔軟性を高める」といった細かい取り組みが並ぶ。こうすることで、ただ「メジャーに行きたい」と思うだけでなく、そのために今日からできることが明確になるのだ。
曼荼羅チャートの力
曼荼羅チャートのすごいところは、大きな夢を「行動レベル」にまで落とし込める点だ。夢があっても「どうやってそこまで行けばいいのか分からない」となると、なかなか前に進むことができない。けれども、夢を小さな行動に分解していけば、「今日できること」が見えてくる。
たとえば、あなたに「学力を上げたい」という夢があったとする。そのままではぼんやりしているが、曼荼羅チャートを使えば、「国語力を伸ばす」「計算力をつける」「勉強の習慣をつける」といった要素が浮かんでくる。さらに「毎日10分読書する」「計算ドリルを5問やる」「机の上を整理する」といった小さな行動に落とし込むことができる。これなら、すぐに始められることが見つかるよね。
大谷選手も、夢をかなえるために必要なことをひとつひとつ“地道に”積み上げてきたのだ。1日1日を分解すると、決して特別なことをしたわけではない。でもその結果、高校卒業後はプロ野球選手として活躍し、そして今では世界中の人から注目されるスーパースターになったのだ。
みなさんも、ぜひ一度、自分の曼荼羅チャートを作ってみよう。最初は「将来は〇〇になりたい」という大きな夢でなくてもいい。「運動会でリレーの選手になりたい」「学級委員になりたい」「定期テストで10番以内を取りたい」など、身近な目標から始めたらいいんだ。
そして、そのために必要な要素を書き出し、さらに小さな行動に分けていこう。書いてみると、「あ、意外と毎日の積み重ねが大事なんだな」と気づくはずだ。
「夢や目標をもつこと」=「自分の未来をつくること」だ。大谷翔平選手も、最初からスーパースターだったわけではない。高校生のときに夢を明確にし、そのための努力を積み重ねてきたからこそ、今の姿がある。
さあ、みなさんも自分だけの夢を描こう。紙とペンを用意して、自分の曼荼羅チャートを作ってみよう。そこに書き出した小さな行動を、今日から一歩ずつ実行していけば、きっと未来は大きく変わっていくよ。
夢に向かって進むみんなを、心から応援している!





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