苦労という名のスパイスを

生き方

 みなさん突然だけど、カレーって好きかな?…って、なんの話?と思った人、ちょっと聞いて。今日の話はカレーと深い関係がある。カレーって、いろんなスパイスが入ってるよね。ターメリックとか、クミンとか、コリアンダーとか。…いや、全部知らなくても大丈夫。とにかく、いろんな味が混ざって、おいしいカレーができている。で、「苦労」というのも、人生という名のカレーをおいしくするスパイスの一つだという話。

 「えー!苦労っておいしいの?むしろ苦いだけじゃない?」って思ったあなた、まぁ、それはそのとおり。苦労は最初、めちゃくちゃ苦い。たとえば、テストで悪い点を取ったとき。部活で自分だけミスしたとき。友だちとケンカして、ひとりぼっちになっちゃったとき。そんなときは、「なんで自分だけ…」って思うかもしれない。でもそういう経験こそが、後で「自分を強くしてくれるスパイス」になる。

 私にも、そんな苦労スパイスたっぷりの時期があった。中学生のころ、野球部で毎日走らされて、足が棒になるどころか、むしろ棒が足になったみたい。いつまで走らされるのか…、午前練習だから長くてもあと2時間か…。奴隷みたいな日々が続いて、「何をしているんだろう、これ…」とずっと思っていた。でも、今思うとあのとき走った分だけ、体力も根性もついたんだろうなって。高校生になって、一学年下からレギュラーになれたとき、「あの地獄の走りこみが役に立ったのか!」と気づいた。…いや、地獄は言いすぎかな。せいぜい地獄の入口くらいなもんか。

 それに、「苦労」って、あとで話すとちょっと面白い。大変だったときの話って、人に話すときに笑い話になることが多い。同じ時間を共有していた友だちがいるなら、久しぶりに再会した時の思い出話にも花が咲く。もちろん、ど真ん中にいるときは笑えない。でも、その経験は、確実にあなたの中で何かを育ててくれている。

 私が教員で教育実習生を受けもった時のこと。その実習生(大学生の女の子)はとても社交的で、礼儀正しく、爽やかな子だった。たまたま帰る時間が同じになり、立ち話をしていたら、その理由が明らかになった。高校時代に全国大会に行くような吹奏楽部に入っていた彼女は、高校の3年間を部活動に全てを捧げたと言っていた。バイトしてお金を貯めて学校帰りにカフェに行ったり、土日に買い物に行ったり…そんな華やかな学校生活ではない。とにかく部活部活の日々。始発の電車に乗り、帰りも遅い。追試験を受けなければいけないような悪い点数をテストで取ってしまった場合は、部活に参加できないらしく、日々の宿題や授業も疎かにはできない。毎日4~5時間の睡眠時間。上下関係も厳しい。本人も「本当にブラックでした」と笑って言っていた。そんな苦労があるからこそ、今目の前にいる実習生は頼もしく堂々としているのだろうなと感じたエピソードだ。

 「でも、なるべく苦労はしたくないよ…」と思うのも正直な気持ち。もちろん、わざわざ苦労を探しに行く必要はない。でも、もし目の前に「うわ、これムリかも…」っていう壁が現れたら、ちょっとだけ頑張ってみようよ。もしかしたらその壁、紙でできてるかもしれないし。ちょっと押したら、破れるかも。…で、破れなかったら? それでもいい。“トライしたこと”が、あなたの「スパイス」になるから。

 最後にもう一つ。苦労は、一人でかかえこまないこと。カレーも一人で作ると大変だけど、誰かと一緒に作ると楽しいし、失敗しても笑える。だから、困ったときは友だちや先生、家族に相談してみてね。あなたの「人生カレー」、いろんな人のスパイスで、もっとおいしくなるかもしれない。

 というわけで、今日の話のまとめ。「苦労はつらいけど、人生で役に立つスパイスになる」「苦労話は、あとで笑い話に」そして「困ったときは、一人でかかえこまずに、だれかに話してみる」

 さあ、今日も自分だけの「カレー」を、ゆっくり煮込んでいこう。ちょっと辛いかもしれないけど、きっとおいしくなるはず。今でも世の中では考えられないような努力を積み重ねている人が山ほどいる。しかも溢れる才能爆発的なエネルギーをもった人が。もちろんそんなすごい感じにならなくてもいい。でも、きっとぬるま湯に浸かってばかりでは、自分を支えるものなんてできない。「若い時の苦労は買ってでもせよ」「かわいい子には旅をさせよ」ってことわざもあるくらい、苦労することは大切だ♪私もがんばろうと思う(^^)

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