伝記、マジ最高!

偉人

 あんまり本読む習慣ないんだよなぁ…。そう思っているあなた。じゃあ伝記から本をスタートしてみない?ってそんな話。エジソンやナイチンゲール、ヘレンケラー、ナポレオン、アインシュタイン…「偉人」と言われる歴史上の人物。伝記を読む魅力を紹介しよう!

1.リアルな物語
 伝記はフィクションではなく、実際に起きたことを描いているから、物語に説得力がある。また、成功や失敗、挑戦や葛藤といった人間らしい一面がリアルに描かれていて、共感や感動がある。

2.歴史や文化を学べる
 偉人たちの生涯を通じて、その時代の社会や文化、政治の状況なども一緒に学ぶことができる。例えば、ナポレオンの伝記を読むことを通して、フランス革命後の混乱やヨーロッパ全体の情勢が分かると言った感じに。

3.インスピレーションを得られる
 困難に直面しながらもそれを克服した人物の話というのは、自分の人生においても励みとなる。ヘレンケラーやガンジーのように逆境を乗り越えた人の物語は、希望と行動力を与えてくれる。

4.人生の教訓を得られる
 偉人たちの成功や失敗から、自分の生き方や考え方に活かせる教訓が得られる。例えば、スティーブジョブズの伝記からは、創造性や挑戦の大切さを学べる。

5.多面的な人物像に触れられる
 偉人と言っても完璧な人間ではなくて、弱点や迷いをもつ一人の人間であることを知ると親近感がわく。一面的に知られている偉人の、知らなかったエピソードを知ることで、新たな見方が生まれるきっかけになるかも。

 伝記は、単なる歴史や事実の記録ではなく「人がどのように生き、どのような影響を与えたか」という“人生の教科書”でもある。だからこそ、魅力があふれているのだと思う。

 小学校の国語の教科書(光村図書)5年生には「やなせたかし―アンパンマンの勇気―」というページがある。アンパンマンの生みの親である、やなせたかしさんの伝記だ。国語の教科書なので、やなせたかしさんについて、かなりコンパクトにまとめてある内容だが、たとえ短くても、実にやなせたかしさんの“思い”が伝わってくるし、心を動かされる素敵な内容がたくさんつまっている。(以下文を多く引用している)

 やなせたかしさんは、1919年に東京で生まれる。たった5歳で父親を失い、それにともなって母親と離れて親戚の家で弟と二人お世話になることになった。親戚のおじさんおばさんは、たかしと弟を本当の子のように可愛がってくれたが、たかしはどうしても素直な気持ちになれず、胸が“つぶれるように”寂しかったという。そのせいもあり、中学生の頃は内気な性格だった。絵を描くことがたかしの救いであり、寂しさを忘れる唯一の方法だった。将来は漫画家になりたいという夢が生まれた。しかし、就職して1年もすると、徴兵されて戦争にいくことになった。戦争でさまざまな苦しみがあったが、一番の苦しみは“飢え”。食べ物がなかったことだ。空腹に耐えられず、道端に生えている雑草も食べたというから、かなりの状況だった。戦争が終わって日本に帰国すると、“弟の死”という受け入れがたい事実がたかしの前に立ちはだかり、絶望の淵に立たされた。たかしは考えた。「なぜ弟は死に、僕は生き残ったのか?」そして、弟の墓の前に立って話しかけた「君は何をしたかったの?ぼくは何をしたらいいのだろう?」と。戦争が終わってから、「正義とは何なのか?」という問いがたかしの頭からはなれなかった。そして日本では終わった戦争も、世界ではなくならない状況に、「本当の正義なんてないのか。みんな自分勝手なのか。そんな世界はむなしすぎる」と感じ、考えて考えて考えた末に、「本当の正義とは、おなかがすいている人に、食べ物を分けてあげることだ」つまり、「人を生かすことであり、命を応援することだ」と気づき、その後再びマンガ家になる夢を追う。マンガ家としてデビューしたのは34歳。しかし、すぐに売れたわけではなく、マンガ以外の仕事もたくさんやった。「僕には才能がないのかな…」と思うこともあったけど、決して目の前の仕事で手を抜くことはなかった。そしてついに世に「アンパンマン」が出される。たかしが54歳の時。つまり、マンガ家としてデビューして20年が経った時だった。たかしには“信念”があった「正義で人を助けようとしたら、自分も傷つくことを覚悟しなければならない」と。「自分の食べ物をあげてしまったら、自分が飢えるかもしれない。いじめられている人を助けたら、自分がいじめられるかもしれない。それでも、困っている人を助ける。それが正義だ」と。

 少し早い気もしたが、2年生の娘にYouTubeでこの教科書の音読があったので、少し解説交えながら聞かせてみた。やなせたかしさんのつらかった過去や考え方、生き方、熱い思いに触れ、心を動かされている様子だった。伝記の人のように“何者かになる”必要はない。ただ、伝記からはその人の熱い思いに心動かされることって多い。YouTubeの音読を終えて、私は娘に言った。「寒くなったけど、寒いっ!って文句を言う人もいれば、家の中にいるからまだマシだねって言う人もいる。すべては考え方次第なんだよ」って。すると娘から「考えた分、幸せになるよね」と言われた。それが全て正解ではないかもしれないけど、とてもいいなと思ったから笑顔で返した「それ、いい言葉だね」と。娘もにっこり笑顔を返してくれた。

 伝記では、その偉人が辛い経験をしたことがほぼ必ずと言っていいほど書いてある。でも、だからこそその壁をのりこえて偉人になれたのだろう。成長できたのだろう。あなたの前にある壁。これから出会う壁。あなたにとって必要な壁である場合がほとんどだ。
 ぜび、これから自分を磨いていく際に、伝記を愛読することをオススメしたい。今日はそんな話。

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