今回は、佐藤舞さん著「あっという間に人は死ぬから」という本をネタに話を進めていきたいと思う。著者は、統計データを駆使し、ビジネスコンサルタントとして会社を立ち上げたり、ビジネス系YouTuberとして活躍したりしている方だ。こんなタイトルの本を読もうと思ったきっかけは、今の自分の現状でいいのか?と自問自答の日々を送っている私が、どこかに救いの手を求めたからなのかもしれない。ただ、きっと世の中の多くの人が、「今のままではいけない」「自分自身を変えたい」「新しいことに挑戦したい」と思っているのではないだろうか。
多くの人が死を迎える時に、代表的な“後悔”があるという。それは「自分に正直な人生を生きればよかった」というものだ。もちろんそれ以外にもあるのだが、「もっとお金を稼げばよかった」という人は本当にいないのだそう。つまり、人生にとってお金はそれほど重要なものではないという先人たちの声なのである。『人生の理と向き合わず、自分の気持ちを無視して、自分にウソをつき続け、なんとなく周りに流されて生きてきた』ということを、自分の死と向き合ったときにようやく悟る人がとても多いらしい。ちなみに、“人生の理”とは、「死」「孤独」「責任」だと著者は定義している。自分には死があるということ、結局自分は一人の存在であるということ、自由に行動できたとしてもそれら全てに責任が伴うということ。これらと向き合うことが、自分の人生を納得して生きることにつながると言っている。
「世の中には、努力せずに結果を出す方法や、便利で楽な商品などの広告があふれている。しかし、それらが必ずあなたに“幸せ”をもたらしてくれるわけではない」「苦痛を逃れて楽に生きることが、幸福から遠ざかっているのだ」とも著者は言っている。
1991年アメリカで行われた実験。温室の恵まれた環境で育った木は、急速に成長するのだけれどすぐに枯れてしまうことが分かった。なぜだろう?何が足りなかったのだろう?正解は、なんと「ストレス」。具体的にいうと「風」というストレスが木には必要だったそうだ。人間も木もストレスによって細かな細胞が傷ついてしまうかもしれない。でも、それを“修復する力”が“生きる力”としてその後大切になってくるのだ。
「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがある。科学技術はこの21世紀だけでも圧倒的なスピードで進歩している。しかし、人類が長い歴史をかけ、しかも今よりもずっと短い人生を真剣に生きた中で生み出されたこのことわざ。「自分の子どもが可愛いと思うのなら、さまざまな経験をさせ、苦労させ、心を鍛え、その後の人生をたくましく生きられるようにせよ」というメッセージが込められているのだ。重みのある言葉だ。
私は現在40歳だが、物知りな人間も魅力的で素敵だなと思うけれど、何よりいろいろ“経験”してきた人間の方がより魅力的だ。人として“深み”があるというか、言葉の一つ一つに説得力がある。あなたは今、誰かに「こんな経験をしたよ」と言って「おぉ~すげぇ」と感心させることができるだろうか。「それ、結局親の力やん」とか「あなたじゃなくてもできるじゃん」とツッコまれないような何かが。そのためには努力なんて当たり前だろうし、学校の勉強で言うと個性出したいんなら、言われたことに自分なりのプラスをするなんて当然の話だし。むしろそこからが“自発的で楽しさがスタートするところ”だよね。
ついでに勉強の話が出たから言っておくけど、中学校の勉強なんてものは、時間をかければ誰でもできることだ。“知識”の部分はね。だから、知識を獲得するのはホント当たり前の話。じゃあ何で個性が出るのか?それは“思考”の部分だろう。みんなインプットは同じでも、それについてのアウトプット(自分の考え)は変わってくる。そこを比べるのが楽しさだよ。中途半端で理解もしていない勉強レベルのくせに「勉強は楽しくない」って言っているあなた。申し訳ないが、勉強の“楽しさ”を語る領域に達していない…。
学校は学習の勉強だけじゃなく、人間関係の勉強、集団生活の勉強、ルールの勉強などたくさんの勉強ができる場所だ。生きづらさもあろう。自分以外の人がいるんだから。でも、そこに“意味・価値”を見出さなくてどうする?中学校だったらあっという間に3年間で終わるぞ。“卒業”を1つの区切りとして考えて、それまでに、どれだけ自分を成長させられるか考えてみよ。人生の“旅”を盛大に楽しめ!



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