「激安ニッポン(谷本真由美著 マガジンハウス新書)」を読んでいると、このまま成長しない日本で暮らしていたら、海外との経済格差が開き続けて貧しい国になってしまう…、海外旅行なんて夢のまた夢だ…という気持ちになってしまった。日本国内で暮らすには決して不自由ではない。むしろ、どの国よりも安全(衛生的な面でも犯罪的な面でも)で、社会保障制度も充実している。しかし、経済力を表すGDP(国内総生産)では、物価が安いことも相まって、低成長の状態がずっと続いている。
異文化に触れるためには、現地(海外)に行って、直接触れたり感じたりしたいものだ。でも、先進国に行けば物価が日本の2~3倍する。かつて家族4人で80万円で行けた海外旅行が250万円する…となると、「じゃあ国内旅行でいいか」となってしまいそうだ。ただ、これからも経済格差が開いて、日本が今以上に貧しい国になってしまうのであれば、“今”のタイミングに行かなければ、永遠に行くことはできないのかもしれない…。
日本は非常に住みよい国であるにも関わらず、低成長を続けているのは、「お金」についての勉強が足らないということが大きい。これに関してはまた別の機会に議論したいと思う。今日はタイトルの通り、「進路/進学」について話を進めていきたい。
「日本で働くのは保守的な人であって、安い国で働きたくないから海外に行く」というのが当たり前の時代がもうすぐそこまで来ている。海外で働くのであれば、学生の時から海外で生活してそのままというルートも、これからどんどん開けていく。そんな話をしよう。
あなたが今、中学生だとしたら、中学3年生時には「進路」という大きな壁に立ち向かう必要がある。公立高校で、かつ少しでも偏差値の高い学校に…という考えは一昔前の古い考えだろうか。進路も多様性を求める時代へと変わりつつあり、自分のやりたいことを求めつつ、さまざまな選択肢ができるようになってきているだろうが、まだまだ”古い考え”に流されて、進路について考えることをやめている人は多くいることだろう。では、「日本の中学」→「日本の高校」→「海外の大学」→「海外で就職」というモデルケースがあったとすると、スタートラインの「日本の中学」では、どんなアクションを起こせばよいのだろうか。
あなたは「国際バカロレア」という言葉を聞いたことがあるだろうか。通称IB(インターナショナル・バカロレア)と呼ばれ、世界中どこにいても同じようなレベルで教育を受けることができ、必要な条件を満たせば、世界中の大学に入学する資格を得られる学習プログラムのことである。日本に限っては、教育水準も世界的に見て高いので、国内の一般的な高校を卒業すれば、海外の大学に進学する資格(入学試験を受けてもよいという資格)を得られる。国際バカロレア認定校は、現在国内に200校以上あるが、海外の大学への進学が盛んである。教育プログラムは、幼稚園児~小学生の年齢が通う「PYP」、中学生の年齢が通う「MYP」、高校生の年齢が通う「DP」がある。みんなも聞いたことがあるだろう「インターナショナルスクール」もこのバカロレア認定校に該当する。学校によって、PYP/MYP/DPの全てを受け入れていたり、どれか一つだけを受け入れているなど、さまざまな形態で学校運営をしている。
国際バカロレアは従来の教科学習よりも、より総合的かつ実践的で“生きた学び”を重視するプログラムが特徴的である。教科ごとの調査や研究を行って論文にまとめることもあるようだ。また、英語などの外国語をつかった授業が多いため、必然的に語学力がアップしたり、世界規模の視点で学習をしたりすることから、グローバルな人材になる可能性を秘めている。
もちろんメリットばかりでもない。学費が非常に高い私立のバカロレア学校もあるし、外国語での授業は、慣れるまでに多くの時間を費やすことにもなる。学習量がとても多いと言われ、決して楽に海外の大学に行けるというルートではないのだ。“海外の大学にスムーズに進めるよう、それなりの実力をつけることができる学校”ということだ。
“沈みゆく”と皮肉られることが多い日本。半分ウソのようで半分ホントの話である(いや半分以上ホントかも)。その中で、自分の道をどのように選択していくのか。「知らなかった」では時すでに遅し!案外、悠長に考えている暇はないのかもしれないよ☆☆



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