あなたは友達と遊ぶ時、何をするか決めることが多いだろうか。それとも、誰か中心(リーダー)的な友達が決めてくれて、それに従って遊ぶことが多いだろうか。いつも休み時間を過ごす時、誰かが「ドッジボールしようぜ~!」とか、「図書館に行こうよ」と言い出して、そこに数人の友達が後に続く。自分の少年時代を振り返ると、休み時間は自分から声をかけることもあったが、結構決めてもらっていたような…そんな記憶がある。
お仕事をしていると、みんなを巻き込むことが結構ある。しかも、休み時間や学校から帰った後のプライベートな時間ではないから、”プロジェクトのリーダー”として指名された場合、日替わりでリーダーが変わるというわけにはいかない。ある意味、仕事である以上、指名されているから割り切れるものだが、当然その人のやり方次第でプロジェクトが成功するか否かが決まってくる。
小学校や中学校では、先生たちが自分たちで“共通のテーマ”をもって毎年研究をしている。その研究というのは“どのように授業をしたらよいだろうか?”ということがほとんどで、みんなも思い起こせば、先生たちが自分たちのクラスの授業を見に、ゾロゾロと来て、教室を囲んだことが今までに何度かあっただろう。
私は、昔小学校の先生をしていたが、その中でもその研究(現職教育という)リーダーをしたことがある。大体1つのテーマを3年間ほどかけてやることが多いが、私は1つのテーマの1年目から3年目までを研究リーダーとしてやらせてもらうことになった。それまで”近そうで遠い”存在だったそのポジションをやることになり、初めは何をしたらいいかよく分からなかった。
みんなもそんなことってあるだろう?自分が学級委員キャラではないとして、「いきなり学級委員をやってください!」と言われたら、なんとなくやることは分かりそうだが、見える景色が変わり、どうしよう…となってしまうよね。
私はその仕事を通して非常に多くのことを学んだが、その中でも特に「これを学んだ!」ということがある。それは『みんなを巻き込んでやるには、めちゃめちゃ伝えなければ伝わらない』ということだ。
大前提として、「今の小学生や中学生は、昔に比べ、行事を自主的に進める力をもっている」。昔よりも自由度が増し、自分たちで考える機会が増えているからだ。それでも、みんなが高いモチベーションで目の前にある行事に取り組んでいるかというと、真剣にやりたい時にふざけている子がいたり、端っこで関係ない話をしている子がいたりして、「真剣にやろうよっ!」とリーダーの子が言っている姿があるよね。それは運動会の練習であったり、合唱コンクールの練習であったり、卒業式の練習であったり…。
いろいろなタイプの子が存在する“学校”という場で、みんなを巻き込むには、先に述べた「めちゃめちゃ伝える力」が必要。それは、“大きな声で何度も言う”ということではない。“あの手この手を使って伝える力”と言った方がイイかもしれない。リーダーになると、責任感からモチベーションがググっと上がる。しかし、それに対して周りの子たちはそれほどモチベーションが上がっていない(リーダーとの差がある状態)。だから、こちらからの指示があったとしても、”頭”と”心”でキャッチしてくれている人が“全員”だと思っちゃいけない。そして「そういうもんだ」と知っておくことが大事だ。「さっき言ったでしょ!」は言わなくていい。全体で大声で叱っても雰囲気が悪くなるだけだ。「さっき言ったよ。何度も言うと時間がもったいないから、一度で聞いてね。」と優しく言ってあげよう。
自分がリーダーになったとしても、時には自分以外の人が指示をする機会をもつのも大切だね。まさに“巻き込む”だ。練習の度に「今日のめあて」を言う子が変わっていってもいいだろうし、スポットライトを浴びる機会があるからこそ、その人から“本気”が出てくるってことはよくある。責任感があることは素晴らしいことだが、それは決して“一人だけでやる”ということではない。旗をもっているのがリーダーなだけであって、活躍するのはさまざまな人でいいのだ。
最後に。一生懸命に責任もって試行錯誤しているリーダーの姿は、誰かの心を熱くさせるものだ。だから、自然とみんながやる気になる。それまで“待つ”というのも、大切な”リーダーの資質”かもしれない♪



コメント