“二極化”の世の中をどう生きる?

学校

 みんなは今学校(教育)現場が大きな転換期てんかんきを迎えていることを感じているだろうか。いわゆる”一斉授業”と言われる、「先生が黒板を使って授業を進め、子どもたちが同じことをする」というスタイルの授業が、これまでの日本では長く続いていた。もちろん今も学校の先生が授業の方向性を示しているし、黒板も使っている。しかし、2019年から始まった“GIGAスクール構想”の名の下に、一人一台のタブレットが導入され、「今“個別最適な学び”とは何か」を先生と子どもたちが一緒に追求し、“学び方”に大きな変化が生まれているところだ。

 「二極」という言葉を聞くと、電池の「+極と-極」、磁石の「N極とS極」などが思い出される。この場合の「二極」は“格差”という意味で使われている。「よくできる子とあまりできていない子」ということだ。

 スポーツ界では、日本人が輝かしい成果を収めている。アメリカのメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、今や“世界一のプロ野球選手”だ。毎年輝かしい成果を残している。ボクシング界でも井上尚弥選手は、全ての階級の70人くらいいる世界チャンピオンの中でも現在2位という評価を得ている(1位をとったこともある)。1試合でファイトマネーが10億円程度あると言われ、世界的にも有名な超トップアスリートだ。

 他にもスポーツ界では、さまざまな種目において、日本人が大活躍中だ。しかし、日本人全体が運動神経がよくなったのかというと、決してそうではない。毎年小中学校で行われる体力テストの結果を見てみると、日本人はデータをとっている40年前から全体的に結果が悪くなっている傾向にある。しかし“トップのアスリート”に限って言えば、確実に世界に通用する人材が生まれ続けている。これは非常に面白いデータだとは思わないだろうか。

 初めに言った“個別最適な学び”というのは“個人の願い”を出発点として、自主的に進めていく学びのことである。今までは“個人の願い”ではなく“世の中の願い”として、学校が学びを進めてきていた。一見それは”楽”で、ありがたいことのように見えるが、そもそも“世の中の願い”というものが君たち一人一人に上手くフィットしているわけがない。だから、能力が高い子は暇を持て余し、苦手な子はできなくて劣等感を覚えるという負の連鎖が学校現場では続いていた。

 今“個別最適な学び”を模索している中で、先に言った“個人の願い”がそもそもないと、方向性が生まれないし、自主的に学びを進めていくことが困難になる。しかし、これからは一昔前の時代のように先生たちが学校で「○○をやりなさい」と言ってくれるわけでもない。目的意識をもって、高いモチベーションで学び続ける人と、考えることをせず目の前のことを自分事と思えない人とでは、二極化して当たり前なのである。もう今そんな時代であるということを自覚しなければいけない。

 学校の先生だってそうだ。何年も前から『働き方改革』という言葉がささやかれているものの、学校の先生の働き方は未だに”超ブラック”だと言われている。そんな中、定時退勤(決められた時間に仕事を終わらせて職場から帰ること)をしっかりしている先生も中にはいる。でも「定時退勤」と言っても一括ひとくくりにはできない。教師として今までやってきたことを“捨てまくって”同じ学年の先生に負担をかけても構わず、中途半端に仕事を終わらせて定時で帰る人もいる一方、隙間時間を上手く使いながら、コミュニケーションも大切にしつつ他の先生に迷惑をかけるどころか良い影響を与える働き方をしながら定時で帰るスーパーマンもいるのだ。

 やはり、『自由』という言葉の裏には、当たり前のように『責任』が伴う。あなたがまず何を大切に生きていきたいのか?そしてその考えや行動は持続可能なものなのか?学び、考え、行動し、そのサイクルを永遠に繰り返し、自分の人生を追求していくべきだろう。この私の問いに、自信をもって答えらえる人は少ないと思う。だから、いろいろな人の言葉や考えに触れて、まずは「知る」ところからのスタートだ。自由というのは”自分の裁量が増えた””自分で選べるようになった”ということ。それ自体は絶対にいいことのはずだ。だったら、その環境を活かすしかない。自分の人生。カギはほら、いつも自分が握っているじゃないか♪

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