前回のブログの続き。
さて、私が参加した9月30日の「子ども・若者未来会議」がどんなものだったのか。そして、そこから私が感じたことを述べたい。
この日、若者たちの報告のテーマは「どうすれば子ども・若者の意見が反映される社会になるか」。発表者は高校生から大学生まで合計7人。この日の報告に向けて、夏休みを利用して8月に2回、グループを構成して話し合い活動を行っている。それを基にプレゼン資料を作りこの日に報告会をしたということだ。
私は、小学校の先生をしていたので、今の”中学生以上の学生”がどんなことを考えているのか、触れる機会がほとんどなかった。だからこそ今回、どんなことを考えて、その思考がどれだけ深いものか、とても興味深くワクワクしていた。グループによって話し合った内容は異なり、「教育」「海」「環境・人権問題」「ごみ問題」「SNS問題」「若者と高齢者の共生」「医療崩壊を防ぐには」など多岐にわたる。その中でも「ごみ問題」をテーマに話し合ったグループについて紹介しよう。
1.継続的な教育カリキュラム
小学校では、4年生あたりの社会科のカリキュラムで、ごみについて学ぶことが多い。同じ自治体の清掃センターに見学に行ったり、総合的な学習として「ごみ問題」をテーマに調べ学習や発表をしたりする。しかし、中学校、そして高校と進むにつれ、世の中で起きている問題よりも、“受験に向けた学習カリキュラム”を最優先するあまり、そういったごみ問題について学んだり考えたりする機会がなくなってしまう傾向にある。さまざまな学習がより深くなるのと同じように、小学校で学んだことを継続してより深めていくことが、その後の人生におけるごみに対する意識を高めることにつながるのではないか、という問題提起であった。
2.ごみ箱マップ
これはいわゆる“ポイ捨て”に対する取組だ。ごみがそこら中に落ちていることに対して慣れてしまっている自分の感覚にハッとさせられた意見だった。もしゴミ箱マップ的なアプリがあれば、「近くに捨てる所あるかな?」となってポイ捨てを減らせるように思う。もちろん、家庭ごみを持ち込んで捨てに来る人もいるだろうから、このアイデアにはまだまだ議論の余地があるが、現状に一石を投じるよい意見だと感じた。
3.海外に学ぶ
海外でごみについて意識が高くて有名な国と言えばシンガポール。シンガポールの街は、ごみが落ちておらず、とてもきれいらしい。なぜか?それは厳罰な制度があるからだ。ごみのポイ捨てをすると、罰金が最大で1,000S(シンガポール)ドル=日本円で約100,000円。こりゃたまったものではない。もちろんそれに加えて、上記の「2」とも関係しているが、都心ではごみ箱がいたるところに設置されてある。法(法律や条例)は日本もあるが、海外に学ぶべきところは“ルールを徹底すること”かもしれない。また、海外には、ユニークなごみ箱もあるようだ。例えば、バスケットゴールの下にゴミ箱があり、シュートして入れるといったもの。そのゴミ箱の周りにゴミが飛び散らないか心配ではあるが…。”街がキレイであることが当たり前”という感覚を日本人が身につけることがそもそも大切なのだろう。もちろん、道徳心もあわせて育っていく必要がある。
この報告を聞いた時に、それぞれ「特別なアイデアだなぁ」というわけではないが、報告する言葉の一つ一つにとても”エネルギー”を感じ、それこそが素晴らしいことだと思った。私も小学校で教師をしていた時に「自分の生活につなげてこそ本当の学びだよ」と、よく子どもたちに言っていたものだ。小学校2~3年生で習う「時間」の勉強もそう。テストで100点取っているのに、時間を守れない子。テストで50点でも時間をちゃんと守る子。学びを活かしているのは後者だ。学びそれを活かすことで、学ぶことの価値を感じてまた意欲的に学んでいく。そんなサイクルができるといいなって思う。とにかく『学んだことを行動として表す』こと。
この未来会議の報告が終わった後に、私と同じ参加者の方が感想を述べられていた。「もう若者が自分の意見を世の中に出す環境は、それなりに整っています。どうか、自分たちの未来を自分たちの力で切り開いていってください。」



コメント