2週間くらい前だろうか。テレビを見ていたら、コロナが明けて多く来日している外国人旅行客に、現地のガイドとしてボランティアをしている男の子の特集をやっていた。小学4年生の子だ。その子は広島に住んでおり、広島の原爆ドームや平和記念公園を観光しに来ている外国人に英語でガイドをしている。帰国子女なわけではないが、生後7か月に英語の教材で英語に触れてから、めきめきと力をつけて英語が話せるようになっていったらしい。しかもこの活動を2年前(小学2年生)から始めたというところがすごい。
紹介された動画では、もうボランティア活動が3年目ということもあって、とっても堂々と自然体で外国人の旅行客に広島の歴史について紹介しているとともに、日常会話も普通にしていた。この子の性格にもよるだろうが、きっとボランティアを始めたばかりの時はドキドキだったことだろう。でも、やってみて楽しかったのかな。自分の英語がちゃんと伝わる喜びや人のためになる喜び、そして何気ない会話から知る新しい発見など、英語でのコミュニケーションを通して、自分の人生をより豊かにしているよね。
そう、学びのゴールって、最後は“自分の人生を豊かにすること”に辿り着くのではないだろうか。自分の過去を振り返ると、英語と言ってもテストでいい点を取るためとか、英検に合格するためとか、入試に合格するためとか、そんなものだった。もちろん、ある程度の良い点を取れることで高校や大学に入学することができたのだから、全く意味がなかったわけではないが、一番寂しいのは、今はもうほとんど英語に触れていないということだ。だから私の英語力はどんどん減ってしまっている。人それぞれに“英語を学ぶ理由”というのはちがうと思う。過去の私のように「点数を取るために」というのがゴールになってしまっていると、テストがない環境に身を置いた時、英語との関りがなくなってしまうかもしれない。「何のために英語をやっているのだろう」その答えがテストや入試のためだけでなく、英語で外国の人とコミュニケーションをとるためとか、海外に住むためとか、少し先にゴールを設定できると、よりよい学び方になるのかもしれない。そして、遠い未来にばかりにゴールを設定するのではなく、英語を活用できる場面というのは、案外そこら中にある。だって、今は小学校でも3年生から英語の授業があるのだから、「英語の先生に話しかける」という”現在進行形のゴール”を設定してもよいだろう。そういう”学びを活かした経験”こそが、無尽蔵のモチベーションとなってあなたをキラキラさせていくはずだ。
家庭科の授業だってそうだ。小学校の5年生から始まる家庭科の授業だが、今の学校の評価は、テストでいい点数を取ったり、学校での限られた実技テストだけで成績がついている。あんな評価ではいけないんだろうなと、元教師として思うところがある。結局“学んだことをどれだけ生活につなげているのか”そこが大切なのだから。こう言われると、ドキッとしてしまう人はたくさんいることだろう。まぁでも安心してほしい。今ドキッとした人に嫌味を言うつもりではなく、過去に家事もまともにやれていなかった自分に、そして今の自分を戒めるために書いているつもりだ。
特に「家庭」や「社会」などの教科は、その名前の通り、自分の生活/世の中のことを学んでいるわけだから、本当にその内容を舐めてはいけないぞ。その一つ一つを丁寧に学ぶと、人としてとても豊かな生活を営むベースができるような気がする。学びをすぐに生活につなげよう。学びを活かすことで学びの大切さを知って、またモチベーションがアップする。まずは、家事で家庭力をアップしたり、新聞やニュースを見て、自分の意見をもったりすることからスタートだ。
過去にこんな言葉を聞いたことがある。「100日間続けると習慣になるよ」という言葉だ。100日間というと3か月強。季節が変わってしまうね(笑)「習慣」という言葉を調べてみると、「ある事が繰り返し行われた結果、その事がしきたりになること」と書いてあった。まさにそうなのだ。習慣になるというのは“ストレスなく、当たり前に続けられること”と言える。その状態になることこそが、本当の意味で“身に付く”ということだろう。
このタイトルにもあるように、ゴールが手前すぎたり、小さすぎたりしたら学びなんて続けられるはずもない。今にも残っている学習内容(特に義務教育の学び)って、けっこう万人に価値のあることが多いのだと思う。過去から脈々と受け継がれてきたものを、決して侮ってはいけない。
さて。学び方は君次第だから。モチベーションが上がらないまま夏休みを終えるのは、とってももったいない。地域によって違うが、あと2週間くらいの夏休み。作戦を考えて、スタートを迎えようではないか!



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