「人からのお願いを断ることはよくない」「人のために自分を犠牲にする」こんな価値観が古くから日本に根付いている。今の子たちの中にも、「断ること」に困っている人はたくさんいるのではないだろうか。あなたはこの「断る」という行為を、自分の人生において上手くできているだろうか?「断る」ことが上手くできるようになれば、人生の中の「自分の時間」を今以上に確保できることだろう。
「断る」を上手く使えるようになるには、まず相手に失礼や不快な気持ちを与えず、そして自分の意思をしっかり伝えることが大切だ。このスキルは、誰かからのお願いや提案を断りたい時に必要になる。しかし「断る」ことが難しい場面なんて山ほどある。失礼にならずに相手の感情を尊重する「断り方」をいくつか紹介してみよう!
1.直接伝えること
「断る」場面では、分かりやすく直接相手に伝えることが大切。面と向かうと言いにくかったり、相手の気持ちを考えすぎると伝えづらかったりするものだが、他の人に伝えてもらったり、メールやLINEなどで伝えると誤解を招くこともある。断ることの内容にもよるが、自分の言葉で(できれば目を見て)しっかり断りを伝えられる人になろう。
2.誠実であること
「断る」時に、誠実な気持ち、態度であることはとても大切だ。相手への敬意を忘れずに、声をかけてくれたことに心からの感謝を伝えることで、相手の気持ちを大切にしていこう。例えば、友達に遊びに誘ってもらったとして、どうしてもその時に用事があり都合がつかないのであれば、「誘ってくれてありがとう、でも、今回は都合が悪いんだ。今度はこちらから誘うね」などと、相手を大切に思う誠実さで対応しよう。人を大切にできるからこそ、人に大切にされるんだ。
3.自分の限界と相談すること
何年か前から世界的に言われている『SDGs』。はじめの「S」は「サスティナブル=持続可能な」という意味の言葉だ。自分の人生においても、持続可能でなければ、知らず知らずのうちにお金が足りなくなったり、ストレスがかかって心の病になってしまったりする。そうならないように、自分の限界を考えながら「断る」という選択をすることは大切だ。もちろん、「お金を足りなくなるかも」「ストレスになるかも」と思って断ってばかりでは、自分の“器の大きさ”(キャパシティ)がいつまで経っても変わらない(成長しない)。だから「やるか、やらないか」の決断=バランス感覚が大切なのだが、無理を続けてはいけないからね。そもそも“自分の大切にしていること”に「お金」も「時間」も使うべきだ。どちらも“有限”だからね。
「断る」ことは、人間関係を築く上で避けては通れないものだ。誠実で丁寧なコミュニケーションを心がけることで、相手との信頼関係を壊さずに「断る」ことができるようになる。自分自身の気持ちを大切にし、相手の気持ちも尊重しながら「断る」力を少しずつレベルアップさせていき、生きる力を育てていこう。何でも「いいよ」と言ってはいけないし、逆に何でも「断る」のも人間関係が崩れてしまう。だから本当に難しいし困るんだ。今の自分の「断る」力をもっとレベルアップさせていくためには、たくさん選択して、たくさん失敗して、経験から学んでいく。これしかないっ!
この記事のタイトルの「No, thank you!」。私が高校生の最後にハワイに家族旅行に行った時の話だ。ダイヤモンドヘッドという現地で有名な山に登っている道中、下山していた外国の家族の人たちと同じタイミングで狭い道に入ってしまったので、私が「先どうぞ」とジェスチャーしたら、この「No, thank you!」が返ってきた。日本で英語の授業に習った「No, thank you!」は、「No」の後にすぐ「thank you!」と言う、いわゆる「いいえ、結構です」だった。でもその時聞いた「No, thank you!」は「No」の後に間があってから「thank you!」と言う、「いいえ、あなたが先に通って。ありがとうね」というニュアンスだった。私はなんだか嬉しい気持ちになったのを今でも鮮明に覚えている。
相手のお願いや提案を「断る」という行為。人生にとって向き合うべきものだよね。やりたいことをやるために自分の時間を確保しつつ、誠実さも身につけてレベルアップの夏にしよう!



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