みんなはこの「七転び八起き」という言葉を知っているだろう。「何度失敗しても、その度に何度も立ち上がる」という意味だ。以前のブログでも紹介したが、アニメ『ドラゴンボール』に出てくる孫悟空は地球人ではなくて”サイヤ人”という宇宙人なのだが、その特性が私たちに“訴えてくるもの”がある。それは、“サイヤ人は戦闘で死の淵をさまよいその後回復すると、戦闘力が劇的に上がる”という特性だ。私はそれを知った小学生の時、単純に「サイヤ人ってスゲーなぁ」というくらいにしか思っていなかったが、大人になった今だと、人生の教訓を教えてくれているように感じてしまう。大失敗をした時というのは、自分の人生にとって大きな”資産”だ。人生の無数の出来事は、ほとんど記憶から消えてしまうようなものばかり。だが、大失敗ほど記憶から消そうとしても残ってしまうものはないだろう。そしてその『大失敗こそが自分の人生の教訓』になり得る。(トラウマとして心の傷になることもあるが、トラウマも含めて教訓にはなっているように思う)
私は先日、例によってYouTubeで動画を見ていた。すると、ある人のスピーチが載っており、興味をもったので見てみた。その人とは、元内閣総理大臣の故安倍晋三さんだ。(2022年3月 近畿大学卒業式)15分強の動画だが、原稿なしで流暢に、かつ分かりやすく卒業生たちに語りかけているその姿は、本当にすごい人なんだなって思った。憲政史上最長、内閣総理大臣に就かれていたという事実は伊達ではないなと感じた。その安倍さんがスピーチの中で自分の過去の経験を語っていた。
みんなは、安倍さんのことを知っていると思うが、安倍さんが大きく分けて2度、総理大臣の職に就いていたことを知っているだろうか(1回目は第90代内閣総理大臣、2回目は第96~98代内閣総理大臣)。安倍さんが初めて総理大臣になった時、わずか1年で退陣している。その時、自分に対して大きく期待していたからこそ(退陣には持病のせいもあるのだが)、持っていた自信が粉々に砕け散ったと言っていた。このショックというのは、きっと私たちが味わったこともないような、とてつもない大きさの衝撃だったのだろう。日本中から批判されるって…、想像すらできない。ただ、その後、先に述べた憲政史上最長の内閣総理大臣になれたのは、きっと、自分の失敗を自分で受け止め、向き合い、改善したからなのだろう。そして、そんな姿を見て「力になりたい」「この人となら」と協力してくれる「仲間」が周りにいたからだろう。自分の人生や道は、決して一人では作れない、そういうメッセージ性もあった。「若いみなさんに期待している」という激励もあった。最後の言葉を締めくくり降壇する安倍さんの表情がとても穏やかだったのが印象的だった。“七転び”だなんて言ったら失礼なくらい、多くの『経験』を経て自分の人生を全うした姿に、同じ時代を生きた人間として誇りに思う。
さて、話をみんなの生活に戻そう。
小学生~中学生の君たちの日常には、さまざまな“上手くいかないこと”が立ちはだかっていることだろう。それは勉強(テスト)だったり、部活動の勝敗だったり、人間関係だったり。「上手くいかないこと=嫌なこと」と思ってしまうと、なんか自分の未来を暗いものだと感じてしまいそうだ。でも、過去の自分を振り返ったり、少し冷静に考えてみたりすると、「上手くいかないこと=今の自分に足りていないこと」つまり「成長の可能性があること」と捉えることもできそうな気がする。何でも考え方次第だ。もちろん、失敗ばかり続いていたら、気持ちが落ち込むことは仕方ない。ただ、自分が一生懸命に生きていたら、安倍さんのようにあなたの周りにきっと素敵な仲間ができてくるはず。素敵な仲間だからこそ、慰めるばかりではなく、時には叱ってくれる人もいるだろう。都合の良い事ばかり言うのが仲間ではないからね。
君はもうすでに「座右の銘」を決めているかもしれないね。もし決まっていなかったら「七転び八起き」いや「〇転び□起き」(好きな数字をどうぞ!)を候補に入れてみてはどうかな。私もまだ30代後半だから、これからの自分の成長に期待しているが、それ以上に考え方次第でこれからグングン伸びるであろう君たちには、本当に「期待している」よ!
あえて転びにいくのは違うけど、心のおもむくままに行動しよう!発言したけりゃ発言しよう!やりたかったら行動しよう!
たくさん転んでたくさん起き上がった自分を誇らしげに思う、未来の自分であろう!



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