おはよう!
みんなは1週間にどれくらい運動している?「運動をすると気持ちがすっきりする」ということを聞いたことがあると思う。さまざまな研究のデータからそれは証明されているので、これに関してはもう疑う余地はない。大人の世界で深刻な問題となっている病気に“うつ病”というものがある(もちろん子どもの世界でもあることだが)。「ストレスによって、日常生活に支障が出るほど気持ちが落ち込み、意欲の低下が継続している状態」を言う。“運動”がこのうつ病にならない、またうつ病の症状を改善するために良いという。ストレスの原因というのはたくさんある。人間関係や勉強、恋愛…、もっと細かく挙げたらキリがないくらいに。
人間という生き物は、もともと体を動かすことで生活をしてきた歴史がある。1日中椅子に座って勉強したり、仕事をしたりすることは、人類史上、非常に最近の出来事だ。人間の身体の構造は、およそ500万年前に始まった人類が、少しずつゆ~っくり積み重ねてできたものだ。進化の速度を考えると、近現代の人類の生活様式の変化に、人間の身体はまったく対応できていないらしい。対応ができていないということは、”常にストレスがかかっている状態”だということだ。
日本に限定して考えてみよう。社会の教科書に「縄文時代」という日本史の時代を聞いたことがあるかな。今から1万2000年前~2500年前にかけての約1万年間の時代だ。その時代には狩猟・採集生活といって、主に狩りをしたり木の実を取ったりして食料を確保し暮らしていた。もちろん、縄文時代より前もそんな生活だ。その後、朝鮮半島から稲作(米作り)という文化が入ってきて、少しずつ“コミュニティ(共同体)”が形成されていく。つまり約2500年前までは、何かに大きく縛られることもなく自由奔放に暮らしていたということになる。もちろん、その時にもストレスはそれなりにあったと思う。ただ、今回の話の「進化」と「人間の身体のつくり」という視点で考えると、長~い狩猟・採集生活の中で、人間も他の生物と同じように身体が形成されてきたということだ。改めて、今の暮らし方が急激に人間の身体に負担を強いていることが分かるだろう。
だからと言って、いきなり狩猟・採集生活に戻った方がストレスなく生きられるよ!ということが言いたいわけではない(案外いいものかもしれないが)。現代社会の中で生まれ、暮らしている私たちにとって、今の生活から逸脱することの方がさらなるストレスを感じるということも考えられる。そんな中、生活にスムーズに取り入れられること、それが「運動」だろう。
私が小学校の先生をしていた時、受け持ったクラスの中に、”授業中に寝るのが当たり前”という子が何人かいた。寝ているということはその原因のほとんどが「寝不足」か「やる気持ちがない」かのどちらかだろう。そんな子たちを休み時間に外遊びに誘ってみた。「クラス遊びだから」と言って半ば強制的に外に連れ出してみた。すると、どうだろう。「寝不足」なら体力がさらになくなるはずだし、「やる気持ちがない」というのは心に原因がある。にもかかわらず、とてもハッキリと結果が出た。“次の授業に起きていることがとても多くなった”のだ。私はそんな子たちの姿を目の当たりにして、「やっぱり人間にとって適度に運動することは、とても大切なのだな」と感じた。せっかく運動するのであれば少しでも自然を感じられたり、空気がおいしいところだったりすると、なお良いのだろうと思う。山にハイキングやキャンプに行くとしたら、「虫や生き物が嫌だなぁ」と思う人もいると思う。私も昆虫が触れない人間だから気持ちは分かる。でも、ひょっとしたら身体の細胞たちからすると、「これを待っていたんだよ~、懐かしいよ~!」と喜んでいるのかもしれない。
一度試してみるのもいいのではないだろうか。家の近くを散歩すること、夕日が見える場所まで少しジョギングすることなど、どの土地にいてもできることはある。ストレスを感じているのにその生活を続けるのはナンセンス。今までと全然違う視点から自分を見つめ直すためにも、”新しいこと”そして”自分の身体にとって良いこと”を取り入れてみてはどうだろうか?私は今回、みんなに「運動すること」を提案したい。
みんなの生活に”さわやかな笑顔”が増えますように!



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