愛らしい仕草や表情、そして明るく美しい衣装。イギリス王室の故エリザベス女王は一般的な日本人から見たらそんな印象の人だったのではないだろうか。そんな彼女が先日、2022年9月8日にスコットランドのバルモラル城にてお亡くなりになった。世界中から哀悼のメッセージが送られていることから、世の中に多大な存在感・影響力を与えられてきた方なのだと改めて思った。
故エリザベス女王はどんな人だったのだろう。
1952年に父の国王ジョージ6世が亡くなり、若干25歳にしてイギリスの女王に即位。イギリスの女王は自国だけでなくカナダやオーストラリア、ニュージーランドなどの独立国家の女王でもあり、また、その他にもジャマイカやバハマなどの国家元首でもある。「イギリスの王になるってそんなにも…?」と思ってしまうが、確かに、中学の社会科の授業でイギリスは昔世界中に植民地をもっていたことから“日の沈まぬ国”って言われるくらいの栄華をきわめた歴史がある。
女王は1975年に来日している。宮中晩餐会でのスピーチのVTRを見た人もいるだろう。女王が日本とイギリスの共通点を挙げられたシーンで、確かに…と納得したのは「伝統を重んじるところ」と言われていた部分。そして、え?そうなんだ…と感じたのは「愛情表現が上手くなくても相手を思いやっているところ」と言われていた部分。イギリスの人って、歴史上今のアメリカを作った人たちだから、自分の主張をガンガンできるのかなと思っていたけど、そうではないのかなぁ。そんなことは全く知らなかったし、そういう部分って実際に現地に行ってイギリスの人たちと関わって、肌で感じてみたいなって思った。
女王は在位期間70年。その間に15名のイギリス首相を任命された。特に、亡くなられた2日前に新しく首相になったトラス首相と握手されているシーンは記憶に新しい。他にも“鉄の女”と言われたサッチャー首相、そして、なんと女王が初めて任命したのは、チャーチル首相(2期目)だ。「え?チャーチルって、あのっ?」と歴史を学んだ人なら誰もが思うだろう。世界史的に有名になったチャーチル首相は1期目の首相の時であるが、その名前を聞くと、女王の歴史の長さを感じてしまう。
今回のテーマ(題)はイギリス国歌のタイトルを表していることを知っていただろうか。私が大学1年生の時、英語の授業の先生がイギリス出身の男性で、その時にイギリス国歌の歌詞を読んだり聞く機会が何度かあった。また、その年は2002年。日韓ワールドカップ(サッカー)があった年で、イングランド(イギリスの一部)代表のデヴィット・ベッカムという選手の人気が大フィーバーしており、イングランドサポーターが国歌を歌っている映像がテレビで何度も流れていた。その時はあまり“Queen”というワードに引っかからなかったが、“女王”なのだからそうだよなと今になってようやく感じる。しかも最近のニュースで「国歌が変わるか?」という記事を目にした。もともと“Got Save the King”だったところ、故エリザベス女王が即位されたことにより、“Queen”になったという歴史があるそうだ。
テレビのあるコメンテーターがこんなことを言っていた。「世界に愛を伝える人が、一人いなくなった」と。もちろん愛を伝えられる人はたくさんいる。でも“世界規模”で発信できる人はそれほどいないのかもしれない。過去の投稿で「勇気」や「行動」が大切だという教えを載せたことがある。でも、それだけでは生きていけない。人々が生きていく上で最も大切なことは「愛」なのだ。自分も含めた“人を大切に思いやる心”(もちろんすべての生き物も)。学校で先生をしていた頃も同じように感じていた。正しさも大切だけど、正しさよりも愛を伝えることの方がよっぽど大切だと思う(あえて“時に厳しくする”という愛は、子どもたちに伝わりにくかったけどね)。みんなにも自分の心の中にある“愛”を育てていってほしい。さまざまなことを知り、いろんな人と関わり、良いことも悪いことも経験して、愛の形が変わりながら磨かれていく。これは終わることのない活動だ。
世界中の多くの人たちから愛された故エリザベス女王。その長い人生においてさまざまな苦難もあったことだろう。それでも多くの人に愛を届けて、世界に多大な幸せをもたらしてくれた。この機会に“愛”について考えてみたいと思い、今回はこんな記事にした。愛はあまりにも大きなテーマなので、また違う視点でも取り扱いたいと思う。
愛を貫かれた故エリザベス女王に、神のご加護がありますように!



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