身近に潜む「革命」を起こせ!

生き方

 革命。その意味を調べると「今までの体制をひっくり返すレベルの大転換」と出てきた。トランプの「大富豪」というゲームでは、同じ数のカードを同時に4枚出すと、一番強かった「2」が一番弱くなり、一番弱かった「3」が一番強くなる。天と地がひっくり返るのだ。カードゲーム上の話ではあるが、これが現実世界だったらとんでもないことだ。全人類の立場が全てひっくり返ると…、ある国の王様は一番低い身分になり、今日を生きるのが精一杯で極貧生活をしている人は、超お金持ちに。事実、その革命によって、カードゲーム上では「大貧民」と位置付けられていたプレーヤーが、一気に「大富豪」へと逆転することもあるし、逆も然りだ。トランプのゲームの大富豪では「革命」はゲームを面白くさせる最大のイベントである。

 中学校の世界史の授業でも“二つの革命”に出合う。人権を国民が手に入れる革命で、代表的なものが「フランス革命」。1789年、それまで王制だったフランスにおいて、不満を爆発させた民衆の行動によってその政治体制を終わらせた革命だ。そして、イギリスで始まった工業の発展をもたらした「産業革命」。この産業革命により、小さな島国のイギリスが世界を牛耳る大国となるのである。18世紀後半、それまで手作業が中心だった工場において、機械が中心となる時代へと導く革命。”蒸気機関”のしくみが生まれたことが大発見だった。水の体積が沸騰させ気体に変わると爆発的に大きくなることに目をつけるなんて、できそうでできないアイデアだ。これによって工場の生産性のみならず、鉄道や船などの移動手段の能力も劇的に向上した。

 昔をふり返れば、「狩猟生活から農耕生活」に変わったことや、「文字」が生まれたことによる記録や知識の蓄積ができるようになったこと、さらに「紙と活版印刷技術」が生まれ情報の民主化が進んだことも革命だろう。現代ではインターネットによる「IT革命」やまさに今成長分野である「AI革命」なども革命の歴史にその言葉を刻んでいる。

 どの革命においても、忘れてはならないのが「人類の無数の小さなアイデアの歴史」の上に成り立っているということだ。言うまでもなく、革命自体は人類を前に進める大きな進歩だ。しかしどの革命も、連綿と続く人類の歴史の上だからこそ生まれたものだ。
 こんな言葉がある。「六次の隔たり」どんな人でも、知り合い6人たどれば、世界中の誰とでもつながるという意味である。あなたがいてもいなくても、活版印刷技術は生まれたが、ここからの未来、あなたがいなかったら、次の革命の主人公が変わる可能性は大いにある。また、あなたが生活の中で生み出した小さな知恵が、将来の革命へとつながっていないとも言えない。だから、日常生活においてあれこれ頭を働かせながら生活することは、あなたにとっても人類にとっても、とても重要なのである。

 私は最近読んだ本「お金の不安という幻想 田内学著(朝日新聞出版)」で、100年前に比べて値段が下がったものがたくさんあるという話を知った。初任給が100年前に比べて5000倍ほど上がったのに対して、米の価格は1500倍になった。相対的に米の値段が下がったと言える。醤油の価格にいたっては500倍になったから、初任給と比較したら100年前の10倍安くなった。その原因は“技術の進歩”によるものだ。生産性の向上だ。こういう統計を知ると、人類の進歩が実感できる。
 しかし、だ。学校現場で見ると、私の父親が子どもの時(1960年ごろ)は1クラス45人学級だったという。今はタブレットもあり通信技術が進歩しているにもかかわらず、1クラスの人数が35人が最大で、20人以下のクラスもよくある。その分子どもたちへの教育が手厚くなったと言えばそうなので、見方によっては教育の進歩とも言えるのだが、逆の見方をすれば、教員の1人あたりの生徒の数は半減したので、効率が悪くなったという見方もできる。また、学ぶ環境は圧倒的に改善されているにもかかわらず、学力が上がっているとも言い難い。そこで、「教育革命」なるものがまさに今、必要なのではないかというのが私の見解だ。宿題の出し方もあまり進歩がない、授業のやり方も本質的には大きく変わらない…。この現状はどうなのだろうか。これは教育界の今後さらに向き合っていくべき課題と言える。おそらく、心理学や脳科学などの分野との交流やそれを支える検証がもっと必要なのだろう。

 さて、話をあなたたちへ。あなたは日々の生活の中で、毎日必死に過ごしているという人が多いと思う。やることが多く、実に忙しい毎日だ。だからこそ、あなたの生活に「革命」がもたらされたなら、その多忙な生活から抜け出すことができるのかもしれない。そのためには、自分の考え方から始まり、時間の使い方、そして具体的な方法論を一度見直し、整理するとよいだろう。自分の視点など所詮一人の見え方に過ぎない。先ほど言ったように、歴史上の革命は、人類の努力の積み重ねの結晶だ。だとすると、自分には絶対に生まれて来ない視点に触れると予想外な化学反応が生まれるかもしれないね。圧倒的なインプットを消化し、自分の中で“自分らしく”混ぜ合わせる。小さいことからでいい。まず「ぼく/わたしは“変わった”なぁ」と自分で言える変化をしよう。今からでもできる「革命」なんて山のようにあるでしょ?あなたも私も♪

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